©︎J.LEAGUE
2020シーズンに向けての補強では、主力として計算されていたのは、川崎フロンターレから加入したMF阿部浩之、サンフレッチェ広島から加入したMF稲垣祥、湘南ベルマーレから加入したFW山﨑凌吾、サガン鳥栖から期限付き移籍で加入したFW金崎夢生の4名だろう。
山本はもはや新たな司令塔として欠かせず、高尾も右サイドバックや3バックの右を担う一番手に台頭。福田に関しても2列目のワイドだけでなく、必要に応じてサイドバックもこなせる万能選手としての地位を築いた。そうした若い力も躍進の原動力として、見逃すわけにいかない。
当初こそ熾烈なポジション争いを強いられ、限定的な出番が続いた山本だが、第14節以降の大半はレギュラーとしてプレー。すでにプレースキッカーも任されるほどの信頼を掴み取り、27試合の出場で2得点2アシストと上々のルーキーイヤーを過ごした。
©︎J.LEAGUE
ヨーロッパリーグ(EL)にも出場しているビジャレアルでは、マジョルカ以上の経験が積めると判断しての移籍となり、ELでは5試合に先発しゴールを決めるなど久保にとってプラスに働くと見られた。
第15弾は4位のセレッソ大阪を総括! また、現在のスタイルでは自身のストロングポイントが活かされない可能性もあるチームへの移籍。その中でどうやって競争に勝ち、しっかりと出場機会を得て結果を残すのかは、選手として大きなターニングポイントとなる可能性はある。
試合消化にばらつきがあるものの、現在は残留ラインぎりぎりの17位に位置。これまでのボルダラス監督のチームでは考えられない順位だ。
精度の高いキックやパス、ドリブルとかつて輝いた清武が舞い戻った印象。チームの上位フィニッシュには欠かせなかった大きな存在といえる。
GK東口順昭(34)
GK東口順昭(34)
続きを読む その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。
2019-20シーズンのラ・リーガは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。
最後は優勝した川崎フロンターレを総括!
第16弾は3位の名古屋グランパスを総括! Getty Images
前述の通り、稲垣は期待以上のプレーを見せ34試合でボランチの一角と担当。MF米本拓司、MFジョアン・シミッチとどちらと組んでもブレないプレーを見せた。
その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。
【2019-20ブンデス前半戦ベストイレブン】上 …
保有する選手の数は多いものの、過密日程ながら起用された選手は多くなく、クオリティという部分ではチーム内での差があったということになるだろう。
(投票リンク) https://blog.with2.net/vote/v/?id=220508 → あなたが考える前半戦のJ2のベストイレブンは? チームは中盤から後ろをほぼ固定したメンバーで戦い、堅守を2020シーズンも披露したが、攻撃陣が残念な結果に終わった。
第12節では、首位を独走していた川崎フロンターレの11連勝を阻止する勝利を見せるなど、堅守をベースに効率の良い勝ち方を続け、勝ち点を伸ばした。
2度優勝した時にチームを支えたDFエウシーニョ(現清水エスパルス)とはまた違ったタイプで、同じ右サイドのMF家長昭博のコンビネーションは抜群。ベストイレブンにも選ばれる活躍は圧巻だった。
【2019-20リーグ・アン前半戦総括】超ws選出の最優秀選手はディ・マリア! 得点数を見れば三笘に大きく離されている旗手だが、ポテンシャルの高さを発揮。シーズン終盤や天皇杯では左サイドバックを務めるなど、プレーヤーとしての幅の広さを見せることとなった。
第15弾は4位のセレッソ大阪を総括!
また、即戦力の働きでいうと、トゥールーズから電撃加入の昌子は古傷と付き合いながらのシーズンとなり、18試合の出場に。新シーズンは持ち前の積極的な意見交換によるチーム内の議論活性化だけでなく、プレーでも牽引する働きが求められる。
大卒ルーキーは他にも2名おり、東海学園大学卒のDF神谷凱士と桐蔭横浜大学卒のMFイサカ・ゼインがいたが両者は試合に絡めず。また、セレッソ大阪からきたGK丹野研太も出場機会なし。DFジオゴ・マテウスも3試合の出場に終わったが、3名が優勝に大きく貢献し、重要なピースになったことを評価したい。, 未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。
しかし、ラ・リーガでは開幕から13試合で出場を果たすも先発は2試合のみ。ウナイ・エメリ監督からの信頼を勝ち取ることができず、出場時間が一向に伸びないという苦しい状況に立たされていた。
©︎J.LEAGUE
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/42失点
さらに、移動ができなかった影響でエルチェ戦が延期となり、11日の夜に行われることが決まった。
88得点31失点
試合消化にばらつきがあるものの、現在は残留ラインぎりぎりの17位に位置。これまでのボルダラス監督のチームでは考えられない順位だ。
また阿部は27試合に出場し4得点。得点力という部分ではもう少しゴールが欲しいところだが、左サイドや中央でのプレーでチャンスメイクに貢献した。終盤のゼロトップも阿部がいなければ成り立たなかっただろう。
もちろん、キム・ヨングォンや、井手口、パトリックも確かな貢献度を誇ったが、チームの結果を振り返る上で、東口が果たした役割はかなり大きかった。
DF松田陸との右サイドのコンビは驚異的であり、ドリブルでの一対一の突破だけでなく、パスの精度やクロスの精度も高く、清武と共に攻撃陣を牽引していた。
さらに後半戦はその戦い方がより安定。特に守備陣の奮闘は眼を見張るものがあり、結果的に28失点でリーグ最少失点で終えた。
【リーグ・アン前半戦ベストイレブン】psgから最多4選手にリヨンの若武者らを選出!(超ワールドサッカー)2018-19シーズンのリーグ・アンは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自… ©︎J.LEAGUE
ユースから昇格した選手は4名いるが、出場したのはFW藤尾翔太のみ。高卒ルーキーはMF西川潤が13試合に出場し1得点を記録したが、DF田平起也は出場機会がなかった。
また、途中加入となったDFオ・ジェソクも重要な役割を担った。DF宮原和也の負傷もあり、右サイドバックをDF成瀬竣平、左サイドバックをDF吉田豊が長い時間プレーすることとなっていたが、両サイドができるオ・ジェソクが要所で起用できることでバランスを保てることとなった。, 未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。
【2019-20リーグ・アン前半戦ベストイレブン】首位快走psgから最多5選手!(超ワールドサッカー)2019-20シーズンのリーグ・アンは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自… 2019-20シーズンのリーグ・アンは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。
◆補強成功度【B】©︎J.LEAGUE
2020年のオフシーズンにおける目玉の戦力として目された小野裕二、昌子源はともにケガの影響でフル稼働といかなかったが、チームとして長年の課題だった中盤の新たな舵取り役に山本が名乗りを上げるなど、ルーキーの台頭が際立った。
オーストリア代表でもあったGKランゲラック。2020シーズンはこれまで以上に安定感が増し、ショットストップで何度となくチームを救ってきた。
20勝5分け9敗 (勝率58.8%)
©︎J.LEAGUE
終盤戦は主力の負傷や不祥事で謹慎のアデミウソンを欠いたにせよ、パトリック頼みの戦いがより顕著に。タイトルを狙うなら、勝負強さとともに、突きつけた攻撃力も求められる。18ポイントをつけられ、優勝した川崎フロンターレとの総得点差は「42」。その差をどう縮めるかが鍵になる。
また、途中加入となったDFオ・ジェソクも重要な役割を担った。DF宮原和也の負傷もあり、右サイドバックをDF成瀬竣平、左サイドバックをDF吉田豊が長い時間プレーすることとなっていたが、両サイドができるオ・ジェソクが要所で起用できることでバランスを保てることとなった。, 未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。
◆チーム内MVP
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)
そしてこの2人をも凌駕する驚きを見せたのは湘南ベルマーレから獲得したDF山根視来だ。加入当初は硬い動きだったが、右サイドバックとして定着すると持ち前の粘り強い守備と、湘南で鍛えられた運動量をベースにアグレッシブな攻撃参加を披露。シーズンを通して4得点を記録するなど、新たなサイドバックとして君臨した。
◆チーム内MVP
(評価は「S」が最高、「E」が最低)
フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標といった独自のデータを開発しています。 左ウイングで起用される三笘は独特のリズムで仕掛けるドリブルで、対峙するDFを翻弄。縦にもカットインもできるドリブルは相手DFを混乱に陥らせ、シュートやパスといった攻撃パターンの多さも困らせる要因となった。
なお、久保の数日前にはバルセロナからMFカルレス・アレーニャを補強。ボルダラス監督が求める中盤の中央でプレーできる選手だけに、ここからの巻き返しに向けて望んだ補強が叶ったということになる。
何れにしても、久保は攻撃面、特にゴールに絡む仕事を期待されての獲得であることは間違いなく、今まで以上に選手としてのクオリティを求められることになりそうだ。
◆総合評価【A】
そこまで下馬評が高くなかった名古屋だが、開幕前に不穏な空気が。これまでのエースだったFWジョーの移籍問題に揺れ、最終的にはFIFA(国際サッカー連盟)が介入するまでに至った。
チームとしても過密日程となったシーズンにありながら、4選手が全34試合で先発出場。また33試合に先発し1試合途中出場のFWマテウスを含め、軸となる選手が1年を通して稼働できたことは非常に大きかった。
その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。
宮本監督は当初、総得点の目標値を「60」に設定したが、最終的に「46」に。二桁得点者は4年ぶりにゼロで、途中からレギュラーの座を奪取したパトリックの9ゴールが最多だった。攻撃的なスタイルを掲げてのスタートを鑑みれば、明らかに物足りず、マイナス材料だ。
ロティーナ監督が標榜するポジショナルプレーもチームの中に浸透しつつあったが、フィニッシュの精度が追いつかなかったことが苦しんだ要因だろう。後半戦は複数得点がわずか3試合とあっては、いくら堅守のC大阪でも勝つのは難しくなる。トップ3で終えられたことも踏まえると、少し残念な印象で終わったシーズンとなった。
◆久保建英に懸けられた期待
精度の高いキックやパス、ドリブルとかつて輝いた清武が舞い戻った印象。チームの上位フィニッシュには欠かせなかった大きな存在といえる。
また、アレーニャとともに獲得したことを考えると、システムを変更するという見方も現地では多く出ている。
ボルダラス監督は2016-17シーズンからヘタフェを指揮。当時は2部を戦っていたヘタフェだが、チームを昇格させることに成功。そして昇格した1年目にプレーオフで苦しめられた柴崎を獲得したという経緯だ。
©︎J.LEAGUE
その柴崎を指導していたのは、現在も指揮を執るホセ・ボルダラス監督だ。
そして、その三笘と同じ大卒ルーキーだったFW旗手怜央も忘れてはならない。順天堂大学から加入した旗手は、31試合に出場し5得点を記録。旗手の方が三笘よりも多く先発機会を得ていた。
2度優勝した時にチームを支えたDFエウシーニョ(現清水エスパルス)とはまた違ったタイプで、同じ右サイドのMF家長昭博のコンビネーションは抜群。ベストイレブンにも選ばれる活躍は圧巻だった。
26勝5分け3敗 (勝率76.5%)
ユースから昇格した選手は4名いるが、出場したのはFW藤尾翔太のみ。高卒ルーキーはMF西川潤が13試合に出場し1得点を記録したが、DF田平起也は出場機会がなかった。
チームは中盤から後ろをほぼ固定したメンバーで戦い、堅守を2020シーズンも披露したが、攻撃陣が残念な結果に終わった。
UFC“最強”の男ヌルマゴメドフがセードルフらとサッカー!猛烈ドリブルを見せる!! 明治安田生命J1リーグ30試合出場(先発11試合)/13得点
その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。
チームとして拮抗した試合が多かったなかで、守備が崩されても最後の砦としてゴール前で立ちはだかり、幾度も神がかったセーブでチームに勝ち点をもたらす存在に。宮本体制最高位の2位フィニッシュに大きく貢献した。
ここまで安定的な結果を残し続けることはヘタフェにおいては珍しいこととなったが、2020-21シーズンはかなり苦しんでいる。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
宮本恒靖体制3年目はJ1リーグ2位、天皇杯準優勝。かつて関西の雄としてうたわれたチームにとって、いずれも手放しで喜べるものではないが、上位争いに絡むどころか、残留争いを強いられ、中位がやっとだった過去2年間に比べると、復権に期待が膨らむような1年だった。
◆ポジションは右サイド
©︎J.LEAGUE
新型コロナウイルスの感染拡大を受けてどのチームも苦しんだ2020シーズン。過密日程やコンディション調整の難しさなどは、平等とは言い切れないものの、各チームに一定の負担をかけることとなった。
2018年の波があるシーズンは残留争い、2019シーズンも好不調の波が激しく、シーズン途中に監督交代を行なった名古屋。そのシーズン途中から就任したマッシモ・フィッカデンティ監督の下で迎えた2年目の2020シーズンは、チームとして躍進を果たした。
筑波大学から新加入したルーキーの三笘は、シーズン序盤はベンチスタートが多かった。しかし、途中出場でしっかりとゴールという結果を残すと、徐々にスタメンでの出場機会が増えていく。
第12節では、首位を独走していた川崎フロンターレの11連勝を阻止する勝利を見せるなど、堅守をベースに効率の良い勝ち方を続け、勝ち点を伸ばした。
14得点を記録したFW小林悠、13得点を記録したFWレアンドロ・ダミアンという強力なストライカーがいることももちろん影響はあるが、どのチーム相手にも三笘は通用することを示した。
ここまで安定的な結果を残し続けることはヘタフェにおいては珍しいこととなったが、2020-21シーズンはかなり苦しんでいる。
2019-20シーズンのリーグ・アンは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。, ペッレと“美人すぎる彼女”が8年の交際を経て婚約!かつてはその可愛さでユーロを沸かす. 奇しくも2年連続で残留争いを経験することとなった久保。シーズン途中に移籍を果たしたということは、新天地では自身の価値をしっかりと証明しなければいけないことにもなる。
第17弾は2位のガンバ大阪を総括! この強さは、チームとして同じ方向を向いて戦い続けられたことも大きいが、鬼木達監督が作り上げたチームの賜物。25試合以上の先発選手が6名いるものの、バランスよく選手を起用。どの選手が出場してどういった組み合わせになっても、チームのレベルを大きく下げることなく戦えたことが優勝の要因だろう。
ここまでのヘタフェは[4-4-2]のシステムをメインに戦ってきたが、久保が入るとすれば右サイドハーフということになるだろう。
チームとして拮抗した試合が多かったなかで、守備が崩されても最後の砦としてゴール前で立ちはだかり、幾度も神がかったセーブでチームに勝ち点をもたらす存在に。宮本体制最高位の2位フィニッシュに大きく貢献した。
そんな名古屋だったが、開幕戦でベガルタ仙台に引き分けるも、中断明けの5試合で無敗を継続するなど良いスタートを切った。
また、特別採用となった5人の交代枠を最も有効に使えたのも川崎Fだった。おおよそのクラブが似たような選手交代を繰り返し、同じタイプの選手を起用するという形を取らざるを得ない中、川崎Fは選手交代によってチームを変化。一気に流れを掴むことも大きかった。
何れにしても、風間八宏監督を招へいし、好不調の波が大きかった名古屋からすれば、一気に安定して勝ち点を稼げるようになり躍進。このスタイルでこの先どのような結果を残すのか注目だ。
◆総合評価【S】
移籍組では右サイドのレギュラーに定着したMF坂元達裕(モンテディオ山形)は、初のJ1でも存在感を発揮。33試合に出場し2得点を記録し、J1でもアタッカーとして通用することを証明した。
宮本恒靖体制3年目はJ1リーグ2位、天皇杯準優勝。かつて関西の雄としてうたわれたチームにとって、いずれも手放しで喜べるものではないが、上位争いに絡むどころか、残留争いを強いられ、中位がやっとだった過去2年間に比べると、復権に期待が膨らむような1年だった。
前述の通り、稲垣は期待以上のプレーを見せ34試合でボランチの一角と担当。MF米本拓司、MFジョアン・シミッチとどちらと組んでもブレないプレーを見せた。
シーズン中にケガをしがちだった清武だが、2020シーズンの清武はそのケガがなく、33試合とキャリア最多の出場数。さらに、8得点とゴール数もキャリア最多となった。
昨年マジョルカで味わった2部降格という悔しさは、残り半年のシーズンでも味わう可能性がゼロではない。しかし、その可能性を自身の活躍によって減らすことも可能だ。クラブに期待されていることにしっかりと堪えられる選手なのか。より競争の厳しいレアル・マドリーでプレーしたいのであれば、やはりそこはシビアに見られるポイントだろう。
第17弾は2位のガンバ大阪を総括!
◆補強成功度【B】
第16弾は3位の名古屋グランパスを総括!
鳥栖から期限付きでの加入を果たして久々にグランパスのユニフォームを着た金崎はゴール数こそ6得点と伸び悩んだが、前線で体を張ったプレーは秀逸だった。2列目の選手を生かすポストプレーは健在。数字に残らない部分での貢献度は計り知れない。山﨑も途中出場がメインだったが、金崎同様に2列目を生かすプレーは大きな助けとなっていた。
◆総合評価【B】
photo Getty Images その柴崎を指導していたのは、現在も指揮を執るホセ・ボルダラス監督だ。
そこまで下馬評が高くなかった名古屋だが、開幕前に不穏な空気が。これまでのエースだったFWジョーの移籍問題に揺れ、最終的にはFIFA(国際サッカー連盟)が介入するまでに至った。
そうした活躍を受け、1年間を通じてホーム戦で活躍した選手に贈られる黄金の脚賞を2014年以来2度目の受賞。ベストイレブンは残念ながら逃してしまったが、2020年の活躍ぶりであれば、受賞してもおかしくなかった。
明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/42失点
レアル・マドリーからマジョルカへとレンタル移籍していた2019-20シーズン。久保はシーズン途中からチームの主力となり、ラ・リーガで35試合に出場し4ゴール5アシストを記録。そこからのステップアップとして、今シーズンはビジャレアルへと期限付き移籍していた。
コロナ禍による5人交代枠の特別ルールも活用して、掴み取った勝ち星は最終的に20個で、そのうちの16勝が1点差。守備の粘りという新たなカラーを打ち出した1年を物語る。それは新シーズンに向けても自信にすべきだが、同時に攻撃面の課題が浮き彫りになったのも事実だ。
また、特別採用となった5人の交代枠を最も有効に使えたのも川崎Fだった。おおよそのクラブが似たような選手交代を繰り返し、同じタイプの選手を起用するという形を取らざるを得ない中、川崎Fは選手交代によってチームを変化。一気に流れを掴むことも大きかった。
保有する選手の数は多いものの、過密日程ながら起用された選手は多くなく、クオリティという部分ではチーム内での差があったということになるだろう。
◆総合評価【S】
◆チーム内MVP
(評価は「S」が最高、「E」が最低)
◆補強成功度【S】
(リーグ・アン 2006-07), 【J1クラブ通信簿/川崎フロンターレ】Jリーグ史上最強チーム、記録ずくめの記憶に残る2冠達成, 【J1クラブ通信簿/ガンバ大阪】2位躍進で復活の狼煙 宮本体制4年目のテーマは攻撃力, 【移籍考察】ヘタフェで久保建英は輝ける?
しかし、攻撃面でのクオリティを求めるという点では、久保を右サイドで起用することでその問題は少なからず解消されるだろう。
チーム内のMVPにはキャプテンとして33試合に出場しチームを牽引。さらに自身キャリアハイの数字を記録したMF清武弘嗣を選出する。
ロティーナ監督が標榜するポジショナルプレーもチームの中に浸透しつつあったが、フィニッシュの精度が追いつかなかったことが苦しんだ要因だろう。後半戦は複数得点がわずか3試合とあっては、いくら堅守のC大阪でも勝つのは難しくなる。トップ3で終えられたことも踏まえると、少し残念な印象で終わったシーズンとなった。
プレミアリーグ2019-20シーズンの前半戦総括。クラブの浮沈を振り返る前編に続き、後編では選手たちのパフォーマンスにスポットを当てたいと思います。ビッグ6が続々と落伍した波乱の半年でしたが、折り返しまでのmvpを選ぶのに躊躇はありませんでした。 UFC“最強”の男ヌルマゴメドフがセードルフらとサッカー!猛烈ドリブルを見せる!! ここまでのヘタフェは[4-4-2]のシステムをメインに戦ってきたが、久保が入るとすれば右サイドハーフということになるだろう。
全試合でゴールを守ったランゲラックだが、クリーンシートは実にシーズンの半分の17試合。ガンバ大阪、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、清水エスパルス以外の13チームを相手に無失点を記録した。
26勝5分け3敗 (勝率76.5%)
©︎J.LEAGUE
その大きな要因は、プレークオリティの低下が1つ挙げられる。前述の通り、インテンシティの高いサッカーを続けてきたヘタフェだが、今シーズンは選手のパフォーマンスが著しく低下しているように見られ、勤続疲労やコロナ禍におけるコンディション調整の難しさなどが影響していると考えられる。
46得点37失点
この強さは、チームとして同じ方向を向いて戦い続けられたことも大きいが、鬼木達監督が作り上げたチームの賜物。25試合以上の先発選手が6名いるものの、バランスよく選手を起用。どの選手が出場してどういった組み合わせになっても、チームのレベルを大きく下げることなく戦えたことが優勝の要因だろう。
鳥栖から期限付きでの加入を果たして久々にグランパスのユニフォームを着た金崎はゴール数こそ6得点と伸び悩んだが、前線で体を張ったプレーは秀逸だった。2列目の選手を生かすポストプレーは健在。数字に残らない部分での貢献度は計り知れない。山﨑も途中出場がメインだったが、金崎同様に2列目を生かすプレーは大きな助けとなっていた。
これまで右サイドでプレーしていたのは、右サイドバックが本職であるアラン・ニョムだった。ボルダラス監督が求めるサッカーという点では、前線から激しく守備ができるニョムの起用は妥当だった。
ボルダラス監督は理想を求めてスタイル転換も, 【J1クラブ通信簿/名古屋グランパス】堅守を武器に過去2シーズンの悪夢を払拭し躍進, 【J1クラブ通信簿/セレッソ大阪】前半戦は好調キープも、後半戦の大失速で4位フィニッシュ. 19勝6分け9敗 (勝率55.9%)
圧倒的な強さで勝ち点を積み上げ首位を独走していた川崎Fは、11月25日のガンバ大阪戦で5-0と圧勝。4試合を残すJ1最速での優勝を決めた。
◆新天地ヘタフェとホセ・ボルダラス監督
そうした活躍を受け、1年間を通じてホーム戦で活躍した選手に贈られる黄金の脚賞を2014年以来2度目の受賞。ベストイレブンは残念ながら逃してしまったが、2020年の活躍ぶりであれば、受賞してもおかしくなかった。
2019-20シーズンのリーグ・アンは第19節を消化しました。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 その他ユースからGK三井大輝、MF石田凌太郎の2名、新卒で九州国際大学付属高校のDF吉田晃を獲得していた。
◆ヘタフェでの挑戦は久保のターニングポイントに
【2019-20リーグ・アン前半戦ベストイレブン】首位快走psgから最多5選手! 46得点37失点
2017シーズン、2018シーズンと明治安田J1を連覇した川崎フロンターレにとって、2020シーズンは忘れられないシーズンとなった。そして、それはJリーグの歴史にもしっかりと記録されることとなるだろう。
ルーキーを除けば2人の新戦力はチームに大きく貢献したと言えるだろう。, 【動画】マルセイユで輝いたセネガルの星、ニアンが決めた豪快ミドルにGKも棒立ち…! 開幕から3連勝を飾るなど前半戦は好成績を収め、首位争いを繰り広げていたC大阪。前半戦のラスト6試合は6連勝を飾り、首位の川崎フロンターレについて行っていた。