• グルメ部
    今柊二の「定食ホイホイ」
  • 読書部
    とみさわ昭仁の「古本“珍生”相談」
  • 文芸部
    ピエール大場の官能小説「路地裏のよろめき」
  • グルメ部
    高山夫妻の「おふたり処」
  • ジャズ部
    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

豊田園茶舗・蕎麦処 大宣(だいせん)
メイン写真

 6月です。梅雨のシーズンということでついつい出不精になりがちですが、このところ神保町にもニューフェイスのお店が増えてきています。今回は、かつてさくら通りにあったお茶屋さんで、現在猿楽町で、息子さんのお蕎麦のお店も一緒に営業されている豊田園さんをご紹介します。お茶屋さんのならではと頷けるお店です。

サブタイトル
メニュー写真

メニュータイトルお蕎麦ももちろんですが、揚げたての季節の天ぷらがサクッとして美味しいです。海老が2本と野菜ですが、今回は筍といったように旬のものが使われます。特筆すべきは抹茶塩でいただけるんです。お茶のお店ならではのこだわりですね。天ぷらもこれだけついて1000円でおつりがくるところは神保町価格です!

メニュー写真

メニュータイトル鹿児島は気候が温暖なため、新茶が早く出荷されます。鮮やかな緑色の新茶は、まろやかな甘味とフレッシュな香りが魅力。他にも、豊田園オリジナルの「都の香り」1050円(100g)や農林水産大臣賞を受賞した「神田」1050円(100g)もお勧めです。

メニュー写真

メニュータイトルランチの人気No1はランチセットで、ミニ天丼とせいろ蕎麦のセットです。11:30〜13:00までは店内がかなり混み合うとのこと。また、モンド・セレクションで最高金賞を受賞したという「寛文五年堂」の稲庭うどんもお勧めです。

夫コメント
◆そばつゆのうまみ◆
  今年に入り、私も住んでいる猿楽町の錦華通りにお蕎麦を出しているお茶屋さんがある、 と気がづいて、ちょっと気になっていました。この豊田園さんは大正12年から神保町のさくら通りでご商売をされて、昨年11月に猿楽町にてリニューアルオープンしました。このお店には、息子さんがやっているお蕎麦の大宣もあります。こちらのそばつゆは、特に甘すぎないキリッとした味でこだわりを感じます。食前と食後に出るお茶も、食前には九州産の緑茶、食後にはダッタンそば茶というように、お茶のお店ならではの融合を感じさせられます。小さいお店ですが、逆にアットホームで落ち着けるお店です。
妻コメント
◆温故知新の老舗お茶屋さん◆
  老舗のお茶屋さんと蕎麦屋さんのコラボレーションが新しいお店。池袋の蕎麦屋で10年勉強したという息子さんの大輔さんは、以前蕎麦屋に職人として勤めていた故平澤宣夫さんに、つゆの素である「かえし」の作り方を何度も習い現在の味にたどり着いたそうです。自分の名前の大輔と恩師である宣夫さんの名前を取って店名を「大宣」にしたそうです。
  店内には所狭しと煎茶やほうじ茶などが並んでいます。海苔やお茶菓子もあり、地元の人々に愛され続けています。また、お茶屋さんは18:00で閉店しますが、蕎麦屋さんは20:00まで営業しています。店主お勧めの冷酒や蕎麦焼酎もあるので、仕事帰りにお蕎麦だけ軽く食べたいという方も、ちょっと飲んでいきたいという方もぜひ立ち寄ってみてください。
イメージ
外観
店 名 :
豊田園茶舗・蕎麦処 大宣(だいせん)
住 所 :
猿楽町1-4-4
電 話 :
03-3219-1355