ホーム >>定食ばんざい著者今柊二が行く!定食ホイホイ 第42回
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    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012～15年掲載

  14時前に、水道橋駅から神保町に向かって白山通りを歩いていく。あっ、うどん屋ができている！　最近はうどん屋も多いなぁ。表で昼のメニューを見るとうどんが580円～　とわりと普通の値段。ただしランチ時はごはんがタダでつくみたいだ。 「これはいいな」と入ることにして、食べるものを探すと、親子天ぶっかけおろしうどん680円が良さそうだったのでこれにしよう。入店すると、入り口あたりはカウンターだが、奥にテーブル席がわりとある。空いていたので奥のテーブルに座り、注文。「冷たいうどんですけどいいですか？」と言われたのでOKして、水を飲みつつ、しばし待つ。 店内はJ-POPが流れていて、今風のうどん屋的だ。かくしてうどん登場。ああ、デカイよ、これ！ ライスが小さく見える。
  大きな器にうどん、その上に巨大な鳥天3つと玉子天、海苔、ネギ、大根おろし、おろしショウガ、ゴマ。まず鳥天でごはんを。揚げ立てでおつゆに浸かっていた味付なので"おかず力"がある。うどんが多そうなので先にごはんを食べてしまおう。鳥天だけだと単調なので、玉子天の黄身を取り出し、ご飯にのっけて醤油を垂らすと、おお、ステキな玉子かけごはんに。
   なんとかごはんを食べ終えてうどんに移行。グルグルかき回して食べるとコシもしっかり、なめらかなのど越しのタダシイ讃岐うどん！うまい。おつゆの濃さもよくレベルが高い。また大根おろし、ネギなどのおかげでさっぱり食べられるが、やはり量が多い。ごはんをつけたので苦しくなったが、「ごはんも食べたかったからな」と思いつつ、なんとか完食したのだった。

おかげさまで本連載などもまとめた『定食と古本』（本の雑誌社）は多くの読者様に支えられ、よく売れている模様。皆さん、どうもありがとうございます。ところで、500円ランチが食べられた「ヴェジタリアンＰＡＲＴⅡ」が閉店してしまった。ちなみに、もともとはPARTⅠもあったそうだが……。
と言ってる間もなく、本稿で紹介した「讃岐王」も、な、な、なんと、5月26日に閉店とあいなった。改めて飲食店の盛衰は激しいものがあると言わざるを得ないが、"かつて神保町に「讃岐王」があった"と記憶に留めておくのも定食評論家としての務めなので、どうかお許しいただきたい。「讃岐王」はあなたの心の中でも生きている！

イメージ
外観
店　名 :
讃岐王

グルメ部の連載

高山夫妻のふたりめし （2011年6月～2015年3月）

ひとりめしシリーズ① 麺探偵シャーロック・高山の麺のナゾ？を追う （2010年4月～2011年4月）

ひとりめしシリーズ② ひとりごっちゃんスイーツ （2009年1月～12月）

ひとりめしシリーズ③ 男のひとりめし （2008年1月～12月）

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