「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第73回 -「魚串さくらさく」- ナビブラ神保町

:   靖国通りにある「魚串」。ここのサバ煮はなかなかのものだと聞いていたので、やってきた。実は何度か来ているのだが、時間が遅かったため、売り切れていて食べることができなかったのだ。
   今回は満を持して12時前に到着。まだ、そこまでは混んでいないな。入口近くのカウンター右側に座り、店のお兄さんに「サバ、まだあります？」と聞くとOKとのこと。よしよしと注文（カキフライもとても気になったが……）。正式には「サバ黒煮定食」で750円。店内にはなぜかシャンソンが流れている（笑）。
   テーブルの上に置かれていたコップに水をくんで飲んでいると、サラダ、漬物、豚汁に続いて、主役のサバが登場！おお、本当に黒々としているなあ。ごはんも来たので、さっそく食べることにする。
:   まずは豚汁から。これはデカいなあ。油揚げ、豚肉、ニンジン、白菜、もやしなどがたっぷり入っていて、飲むと野菜の甘みと豚肉のうま味が素晴らしい。なんだか元気になるなあ。
   続けてサバ。サバ3切れに千切りのネギとミョウガが載っていて、何やら丸いものが添えられている。「？」と思って食べてみると、梅干しだった。へえーっと思いつつ、サバに箸を入れる。ホロホロと身が崩れるほどの煮込み具合で、2日間、煮込んでいるそうだ。
   食べるとやや強い醤油味の中に、サバの脂と旨みが溶けて行き渡っている。こりゃ、おかず偏差値としては最高峰の75くらいだ。すごいわ。骨まで食べられるよ。たまらないとごはんをバリバリ食べ、お代わりをもらったのだった。ちなみに一度お代わりができるのだよ。お新香が白菜で、サラダがついているのもうれしいよね。

この「魚串」は女性客も多く、私の隣でもお姉さんがアジフライとサバ煮定食を食べていた（こういうセットメニューも充実している）。アジフライもおいしそうだったよ。ちなみに、現在、亜紀書房から出す『大日本定食』（仮題）を鋭意作成中。
ソウル、台北、シンガポール、バンコク、香港、沖縄などの定食事情をまとめたもの。この調査旅行は家族同行であったために、いつもと異なる内容となっています。1月末に発売予定です。

店　名 :: 魚串さくらさく
住　所 :: 神田神保町1-1-22

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