「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第102回 - ビヤホールランチョン

:   ようやく、専大前の「三好弥」に行くことができた。ここは定食屋として実に素晴らしいと聞いていたのだ。訪れたのは12時20分──直球のランチタイム。店内に入るとサラリーマンで満杯！　そりゃそうだろう。
  手前のテーブル席に1席空いていたので、相席で座る。座るときは前のサラリーマンに目礼。いろいろメニューはあるが、オムレツメンチかつライス（670円）にしよう。おかみさんに注文。テーブルの上には、ソース、マヨネーズ、お茶、タッパーに入ったツボ漬、ゴマ塩などがあり、頼もしいねと思っていると、わりと早くオムレツメンチカツ定食登場。
   おお、これはとても素晴らしい昼ごはんだ。まずはキャベツにマヨ、メンチとオムレツにソースをかけ、ごはんの横にツボ漬とゴマ塩をもらう。
:   では味噌汁から。ワカメとネギの具。店の外から入った日差しが味噌汁の表面で反射していて、飲むとお日様を飲んでいるような暖かさ。ああ、しみる。気持ちもポカポカしてきた。続けてメンチ。やや薄めのメンチ。サクリと揚がり、これはおいしい。受け止めるごはんは炊き立てでツヤツヤしている。
  それにしても、ごはんをきれいに盛り付けてあって、美学を感じるな。さあ、オムレツいってみよう。ややトロトロの玉子。プレーンオムレツかと思ったら、挽肉とタマネギもしっかりと入っている。これはソースじゃなくて、醤油でもよかったかもしれない優しい味。
  ああ、それにしても、焼いた玉子をおかずに、温かいごはんを食べるのはなんとおいしくて、シアワセなんだろう。「普通にうまい」の究極だよ
（→「今月の今さん」に続く）。

いつしか、私のテーブルは残り3人が同じ会社のヤングなサラリーマンチームとなっていて、彼らは焼肉ライスを食べている。ツボ漬のタッパーをみんなで回し合ったりして仲がいい。彼らは、途中から焼肉にマヨネーズをつけて食べ始めていた。へえ。……いや、それ、ちょっとおいしいそうなんですけど。……と、サラリーマンたちがもりもり食べているのを横目で見つつ、私はツボ漬で最後のごはんを食べたのであった。今度は焼肉ランチだな。

店　名 :: 三好弥（みよしや）
住　所 :: 神田神保町3-2

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