「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第106回 - 上海小籠包「石庫門」

:   新御茶ノ水駅で東京メトロを降りて、地上に向かっていたら、新しい地下街ができていた！　へえっ、御茶ノ水ソラシティという大きなビルの、地下のグルメ街なんだね。知らなかったよ。地下といっても真ん中が吹き抜けになっていて、とても開放感がある。
  そして今日は土曜日14時半。まだ昼ごはんを食べていないので、この「B1F」で何かを食べていこう。いろいろ見たが、「石庫門」という中華料理店がよさそうなランチをやっていた。ここに入ろう。
  2人席に案内される。わりと混んでいる。再びメニューを見て、油淋鶏（ユーリンチー）と餃子セットが900円。これだな。やってきたお兄さんに注文。ごはんを大盛りにしてくれるそうなので、そうしてもらう。お兄さんが持ってきてくれた水を飲みつつ待っていると、わりと素早く登場。
:   メイン、スープのほか、ザーサイと青菜のお浸しもついている。まずスープから。玉子とニンジンのトロミがやさしいスープ。味は濃すぎず、輪郭もくっきりしていていい。
  続けてメイン。餃子は4つ。あっ、餃子のタレをつくろう。机の上に「ガンラー塩」という珍しい調味料が！　唐辛子と山椒を炒めて細かくすり潰した調味料とのこと。これと黒酢を混ぜてタレをこしらえ、餃子を食べる。あ、餃子自体はオーソドックスな味わい。皮も中身もそれほど強い主張はないが、黒酢の奥行きのある酸味とガンラー塩の香味ある辛さでうまい。
  タレの主張があるので、餃子はオーソドックスで良かったのかもしれない──そんなことを考えつつ油淋鶏に。食べるとパリンパリンを超えてバリンバリンのハードさだ。
（→「今月の今さん」に続く）。

ここまでハードな揚げ具合も珍しい。最近は歯が以前ほど強くないので（笑）、タレにしばしつけて、やや柔らかくして食べる。……ややや。タレのショッパさと、漬けてもまだグリスピーな感じ（クリスピーを超えている！）、そして鶏肉の頼もしさで抜群のおいしさ。〝おかず力〟も高いのでごはんをバクバク食べてしまう。
やや硬めに炊かれた米もおいしい。何よりも、ごはんがいっばいあるのがうれしいし、ザーサイもあるので、おかずにも困らないのであった。

店　名 :: 上海小籠包石庫門（せっこもん）
住　所 :: 神田駿河台4-6お茶の水ソラシティB1
サイト :: オフィシャル

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