「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第111回 - やきとり道場上田屋神保町店

: 平日の13時前に神保町にやってきた。イイ時間（笑）。すずらん通りの果て、三省堂書店のそばの焼鳥屋でランチをやっている。どのメニューも600円くらいで結構な安さ。ここにしようと地下の店に入る。
店内はお昼の大混雑が終わった後という感じで、中央のテーブルに案内される。とり丼600円、チキンカレー500円と迷ったが、ここはやはり、王道で「チキン南蛮定食」600円だな。ごはん大盛りサービスなので、そうしてもらう。注文してお手洗いに行き、帰ってきて、テーブルの上にあるポットから水を汲んで飲んでいると定食登場。へえぇ。これはいい。まさに、サラリーマンがお昼に食べたいランチだ、これ。まずは味噌汁から。
:   具はワカメだけだが、とてもいい「おだし」が出ている。これは期待できるぞ。ではメインにいってみよう。ここの店のチキン南蛮は、唐揚げにタルタルソースと南蛮酢がかかっているタイプだね。
  さっそく食べると、わりと柔らかい唐揚げ。タルタルソースと南蛮酢の甘酸っぱさが奏功して、“おかず力”が爆発！　猛然とごはんを食べはじめる。ごはんも柔らかくて、とてもおいしい。そしてポイントが高いのが漬物だ。大根、キュウリ、ニンジンの自家製なのがうれしい。……と、合間にポリポリかじり、あっという間に唐揚げ一つ残してごはんとおかずは全て完食。
  レタスサラダも食べよう。量がたっぷりで“野菜貯金”もできていい。ああ、実に満足。かくしていちばん最後に、残しておいた唐揚げをゆっくり食べたのであった。
（→「今月の今さん」に続く）。

今月悲報。ネットでもずいぶん話題になっているが、「天丼いもや」と「とんかついもや」が2018年3月31日に閉店。店頭の貼り紙には昭和34年来とあり、約60年の歴史に幕が下りる。そもそも上京後、「食」で最初に感動した店こそ「いもや」であり、定食修業の記念碑的な店なので、すごく悲しい。閉店までにもう一度食べて「ご挨拶」しておきたい気もするが、閉店だからと駆けつけるのもあさましい気がする。すごく悩むけど、ともかくとても悲しい。

店　名 :: やきとり道場上田屋神保町店
住　所 :: 神田神保町1-1-13 三省堂書店第2アネックスビルB1

グルメ部の連載

高山夫妻のふたりめし（2011年6月～2015年3月）

ひとりめしシリーズ① 麺探偵シャーロック・高山の麺のナゾ？を追う（2010年4月～2011年4月）

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