• グルメ部
    今柊二の「定食ホイホイ」
  • 読書部
    とみさわ昭仁の「古本“珍生”相談」
  • 文芸部
    ピエール大場の官能小説「路地裏のよろめき」
  • グルメ部
    高山夫妻の「おふたり処」
  • ジャズ部
    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

恵比寿 土鍋炊ごはん「なかよし」(水道橋店)
あれ? 恵比寿の定食屋が、なんと白山通りに!
  白山通りを歩いていたら、驚いた。なんと「なかよし」ができていた。私、普段は恵比寿にいるのだが、「なかよし」は恵比寿の定食屋ですね。最近、いろいろなところに店ができていると思ったら、ここ水道橋(神保町)にも登場したか。
   11時30分で少し早いけれど、せっかくなのでお昼を食べていこう。店内に入るとカウンターが中心。まだ誰もいないので一番奥に座り、何を食べるか考える。ここは私の定番、若鶏のから揚げ定食800円にしよう。水を持ってきてくれたお姉さんに注文。
   ついでに「私、なかよしは30年近く通っています」と話すと、「ここもひいきにしてください」とステキな笑顔。完全におっさん会話モードだ(笑)。6月にオープンしたそうだ。そんな話を聞いていると、定食登場。おおこれだ。
唐揚げを受け止める、土鍋で炊いたごはんがうまい!
  「おかわりはおっしゃってください」とお姉さん。そう、「なかよし」はごはんのおかわりができるのですね。まずは味噌汁。ネギとワカメのシンプルな具。飲むと薄い感じがするけれど、ダシが効いていてすっきりとした味わい。ちょっとだけ酸味があるがうまい。
   続いて唐揚げ。大きなのが5個。レモンを絞って食べるとアチチチ。揚げたてだ。衣はカリッとしっとりの中間だが、よく揚がっていていい感じ。ただ、もう少し味を濃くしたかったので、少し醤油を垂らす。…うん、これで輪郭がくっきりして、“おかず力”が上がったな。唐揚げを受け止めるごはんは、ツヤツヤほかほか。定食屋で大事なのは、やはりごはんがおいしいこと。「なかよし」はそこをよく分かっていて土鍋で炊いているのだ。 (→右上「今月の今さん」に続く)
これぞ、直球ストライクのザ・唐揚げ定食!

  さらに付け合わせが2つある。1つは切り干し大根。もう1つは高野豆腐とちくわの煮物。これもうれしいポイント。……あ、ごはんがなくなった。お姉さんに「おかわりをください」とお願いすると「どのくらい」と聞かれたので「はい、普通で」とお願いし、2杯目ももりもり食べたのであった。ああ、満足。
   ちなみに「なかよし」はサバ関係も実に充実していておいしいので、みなさんも食べてみてください。私も今度は「さば味噌」だな。
かながわ定食紀行6』神奈川新聞社。




イメージ
外観
店 名 :
恵比寿 土鍋炊ごはん「なかよし」(水道橋店)
住 所 :
神田三崎町2-1-16 知念ビル1F
サイト :
お店のHP