「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第160回 - BEER膳放心亭

:   三省堂のビル建て替えに伴い、一度入っておかねばならなかった“宿題”の店にチャレンジ。同ビル地下の「放心亭」ですね。ということで、平日の14時過ぎに入店。この時間だからか、とても空いている。
   お姉さんに案内されて、奥の4人掛けの席に座ると、14時30分ラストオーダーとのこと。何にしようかと思ったが、ミックスフライ盛り合わせのランチにしよう（950円）。ライス大盛りサービスなので、そうしてもらう。
   そして今日は奮発してアイスコーヒーもつけよう、＋150円。ランチと一緒に持ってきてもらう。またしても4ケタになってしまった（笑）。まあ、たまにはいいかと思って、水を飲みつつ待つ。
   店内の壁には、作家たちのサイン色紙がズラリ！立松和平、浅田次郎とか……、すごいな。感心していると、アイスコーヒー、メイン、ライスがやってくる。かなりのボリュームですね、これは。
:   まず、水を飲んで（スープがなかったので）、丸い揚げ物から。これはイベリコ豚のメンチカツのようだ。これと隣のフライはソースがかかっている。サクサクとザクザクの間の揚げ具合で、やや硬めに炊かれたごはんと一緒に食べる。……なんだか、懐かしい感じの「洋食」という雰囲気。
   もう一つの、ソースがかかっていたものはチキンカツだ。これもザクザクの揚げ具合で、衣は厚く、どっしりと腹にたまる感じ。その裏にはポテトサラダが。これは甘くて、独特の味わい。
   そしてトマトソースのかかったフライに。これはワラサの香草パン粉揚げで、やはり衣は厚く、どこまでも懐かしく「昭和」な味わい。なんだか、地下に降りてきた段階で、タイムスリップしたようだ。店内に少しいるご同輩も、幻のように静かだ。（今月の今さんに続く）。

かくして食べ終え、食後のアイスコーヒーに。これがとても濃い！予想をはるかに上回るおいしいコーヒーで、少し驚いた。奮発してこのコーヒーをつけて良かったと思う。こってりした洋食を食べたあとの濃いアイスコーヒーって、本当においしいですね。ああ、満足。
ちなみに同店は、食品スーパーの吉池グループが運営しているそうだ。なお、建て替えのため移転する三省堂書店神保町本店は、5月8日(日）まで営業。放心亭も、です。食ってから読むか、読んでから食うか。『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: BEER膳放心亭
住　所 :: 神田神保町1-1 三省堂書店B1
サイト :: お店のHP

グルメ部の連載

高山夫妻のふたりめし（2011年6月～2015年3月）

ひとりめしシリーズ① 麺探偵シャーロック・高山の麺のナゾ？を追う（2010年4月～2011年4月）

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