「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第161回 -めんめん･かめぞう

:   神保町の白山通りで16時半。この時間に食事をとるのは厳しいが、いつもこうなるな。よし一度入ってみたかった「めんめん･かめぞう」にしよう。神保町の編集者に愛されている店で、本コラム担当のMさんも愛用されているとのこと。
   まずは券売機で、博多とんこつラーメン600円とミニチャーシュー丼250円のセットにしよう。入店すると先客が一人。オヤジさんにチケットを渡して、自分でコップに水を汲んで飲んでいるとラーメン、そしてミニチャーシュー丼が出てきた。
  「上から食べないとこぼれますよ」とオヤジさんのアドバイス。まずラーメンから。具はネギ、もやし、チャーシュー。天地返しをして、スープから。……うわっ、魚介の味わいと、とんこつのコクのハーモニーに思わず「うまい！」と呟いた!
:   それを聞いたオヤジさん、「ありがとう」と破顔一笑。「しばらくぶり？」と言ってくれたので「いや、はじめてです」と応えると、「それじゃ、頑張って替玉も食べてね」と（替玉は1玉サービス）。うわぁ、チャーシュー丼もあるから食べられるかな……と、やや不安になる。
   で、チャーシュー丼。ネギの載ったチャーシューの甘辛い角切りとごはんの組み合わせはたまりません。おいしいから、替玉いけそうだ。替玉のことを考えて具を残し、麺だけを食べる。それを見ていたオヤジさん、「次は硬めで食べてね」とのことだったので、おっしゃる通りに。平皿に入れて替玉をくれたので、麺に投入。
   ああ、硬い。しかし、かみかみ食べていると実に味わい深い。たしかにこれだと「かめぞう」だと思いつつ、麺を食べ進めた。（「今月の今さん」に続く)

……それにしてもスープは素晴らしい！もやしとネギのシャリシャリ感もステキで、当然チャーシューもバッチリうまい。無事完食。おいしかった。　このあとオヤジさんに半生を伺う。オヤジさんは熊谷の生まれで、しばらく高知で観光の仕事をして、その後いろいろあって、この店を開いたそうです。ラーメンももちろんだが、おやじさんの雰囲気が“おいしい” 。煮玉子と黒ウーロン茶、高菜もサービスしてくれた。ありがとうございます。また行きます!
食ってから読むか、読んでから食うか。『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: めんめん･かめぞう
住　所 :: 西神田2-1-1
サイト :: なし

グルメ部の連載

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