「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第163回 -炒飯屋ICHI

:   日曜日。三省堂書店神保町本店の閉店を見に来た。感慨深いものがあるな。同様に店の外で写真を撮っているご同輩が何人かいましたね。さて、次の用事まで時間があるのでサクッと昼食を食べていきたい。そうだ、前からチャレンジしたかった「炒飯屋」に行こう。
  地下鉄「神保町駅」すぐそばで、白山通りにある。二階は系列の餃子屋ですね。入店して入口近くに着席。メニューを見て一番安い「炒飯屋の炒飯」690円に決定。水を持ってきてくれたお姉さんに注文。＋300円で棒餃子をつけることができるが、今日はいいか。
  次々と他の客の炒飯ができていく。わりと混んでいるな。隣はやはりご同輩のおっさんがビール飲みつつ炒飯を食べていて、休日という感じ。かくして、私の炒飯が到着。これはなかなかカッコいいぞ。
:   ボリュームあるな。スープもついているのでこちらから。ネギとニンジンのすっきりスープ。しみじみうまくて、これはこれでよろしい。続けて炒飯。上にナルトが二枚乗り、具はチャーシュー、玉子、ネギとシンプル。
  食べるとパラリ系だが、口の中でお米一粒一粒が、湯気をぶわっと出している感じ。こりゃ美味しい。塩加減のムラが少しあるところも、私的には好き。味の濃淡があったほうが食べていて楽しいからね。「おいしい、おいしい」とパクパク食べる。量がいっぱいなのもうれしいな。
  途中でテーブルの上にあったフライオニオンを投入。サクサクとした感じでいいですね。続けてニンニク辛みそも少し入れる。これはキック力があっていいが、この後、会合があるので控えめにしておこう。（「今月の今さん」に続く)

やはりもう一品あると一層よかったかな（ミニラーメンもあった）。そんなことを思いつつ、最後に炒飯に少し醤油を垂らして食べると、味が一層くっきりしてさらにシアワセになった。
ちなみに店内には「炒飯の食べ方」の案内もあり、①スープを一口飲む、②炒飯を食べる、③半分食べたらフライオニオン・からし味噌などで味の変化を楽しむ、④味ポン・酢などを少量かけてさっぱりと食べる（酢をかけすぎるとむせますので注意）だそうだ。『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: 炒飯屋ICHI
住　所 :: 神田神保町2-2 亀山ビル1F
サイト :: なし

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