「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第166回 -つきじ植むら（湯島店）

:   お茶ノ水の東京ガーデンパレス、実はよく行く。会合やら打ち合わせやらで、とても便利ですね。ここにはレストラン「オーロラ」と和食の店「つきじ植むら」がある。ラウンジもある。
  今回は打ち合せで、夕方にガーデンパレスに行ったのだが、先方もおなかが空いてるとのことだったので、ラウンジではなく、食事をしようということなり、「植むら」に入る。ここは定食的なメニューがあります。夕食なので「旬菜ご膳梅里」にしよう。税サ込で3,300円。本連載としては、最高値が出ましたね（笑）。
  でも、ホテルで食べる夕食としてはそんなに高くありません。今日は打ち合わせも兼ねるので、飲み物はお茶にする。
:   注文して出たお茶を飲みつつ話をしていると「梅里」登場。これはスゴイ！
  いろいろと蓋を取ったらおかずが出てくる仕組み。まずはお吸い物から。練物や三つ葉が入った上品な味わい。さすがに、「植むら」はうまいな。
  次は、ホカホカと蒸しあげた野菜を。カボチャ、里芋、サツマイモ、インゲン、ゴボウなど。蒸すことで野菜の甘味と旨みが出ていて、とてもいい。鮭の幽庵焼きは味わい深く、つぶ貝もうまい。刺身も充実していて、マグロ、イカ、白身魚、イカ。イカはねっとり、白身魚は淡白、マグロは爽やかで文句は何もありません。
  さらに天ぷら、もずく酢、豆腐もついている。まあ、夜の会食なので、こういうものをつまみに酒を飲むのだろうが、二人で淡々と食べる。おお、茶碗蒸しもついているぞ。
  （「今月の今さん」に続く)

おかずを大体食べ終えて、最後にごはんとお新香。お新香はタクアンと柴漬け。さらにごはんの上には、カリカリ梅とチリメンジャコも載っているので、おかずを食べ尽くしても全く大丈夫。
そしてなんとデザートもついていた。キーウイ、オレンジに生クリームを添えた寒天。いやあ、素晴らしい夕食だった。……それにしてもこのグレードで3,300円というのはやっぱり良い。店内もとても落ち着いているので、ぜひ、また来よう（家族と来てもいいな）！（JR御茶ノ水駅・千代田線新御茶ノ水駅・丸の内線御茶ノ水駅より5分）
『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: つきじ植むら（湯島店）
住　所 :: 文京区湯島1-7-5 東京ガーデンパレス1F
サイト :: お店のHP

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