「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第167回 -神保町しちふく

:   神保町の白山通りの裏を歩いていると、「しちふく」というお店でステキなランチをやっていた。700円でいろいろとおかずを選べるようだ。「これは素晴らしい」と思って、入店し、店の入り口近くに座る。
  まずはテーブルの上にある紙に何を食べるかを書く。メインと副菜を選べる。メインは「油淋鶏」（ユーリンチー）に決定。副菜は少し悩んだが、「本日のブツ刺」にしよう。紙に書いて、カウンターでお兄さんに渡す。そうすると札を渡された。席に戻って、テーブルの上のお茶をコップに汲んで飲みつつ待つ。
  外から入ってくる風がとても心地よい。札の番号を呼ばれたので、取りにいく。お盆にメインと副菜を置く。ごはん、味噌汁、お漬物はセルフなんですね。まずは小鉢にキュウリの漬物を取り、続けて味噌汁をつくる。
:   お椀にワカメ、ネギ、油揚げの具を入れて味噌汁を注ぎ、ごはんを盛る。さらにふりかけもいただく。実にステキなお店だな（笑）。かくして、席に戻っていただこう。
  まずは味噌汁、あっさりとした味わいだがおいしい。続けて油淋鶏、鶏の唐揚げに甘酢がかかっている。カラッと揚がっていて、甘酢味なんだから間違いはないよね。
  ごはんをもりもりと食べる。セルフなので、ごはんも味噌汁も漬物もお代わりできるし、ふりかけもあるなんて本当に最高だよ。
  ということで、後半はふりかけもかけて一杯目食べ終え、お代わりをもらってくる。二杯目はブツで。マグロです。ワサビ醤油で食べると、実にさわやか。新鮮なマグロです。ごはんが進んで困るなあ。やはりこの組み合わせも、サラリーマンの至福だな。
  （「今月の今さん」に続く)

…そう思いつつ、キュウリの漬物をポリポリ食べる。油淋鶏にはレタスも添えられているので野菜も摂取できた。本当はもう一杯食べても良かったが、さすがにもう止めておこう。おそらく三杯目を食べてしまうと、夜ごはんは食べられなくなるからね。
このあたりのセーブ力が“おっさん力”のような気がすると思いつつ、冷たいお茶を飲んだのだった。ぜひ、再訪して別の組み合わせに挑戦しよう。次回は、メインを塩さば、副菜には山芋のとろろだな。『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: 神保町しちふく
住　所 :: 神田神保町２-20-2 ワカヤギビル1F
サイト :: お店のHP

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