「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第171回 -神保飯店

:   御茶ノ水で用事が終わった。13時50分。とてもいい時間。ランチタイムにはおそらく間に合うし、昼休みのサラリーマンがいなくて、空いている時間だからだ。駅前からロッテリアのある“かえで通り”を歩いていると、「すずめのだいどころ」の看板が。ランチをやっているな。
  A・B定食は税込700円。いいですね。とりあえず看板に従って、道を折れて、店の中に入る。やはり店内は空いていた。入口近くの4人席に座り、何を食べるか考える。
  A鶏肉料理定食は「若とり西京焼きと牛肉コロッケ」。これも良かったが、やはりB豚肉料理定食「イベリコ豚の生姜焼きと若鶏の唐揚げ」にしよう。
  唐揚げを食べたい気分だったからだ。まさに肉系定食ですね。ごはんの大盛りはサービスなので、そうしてもらう。
:   注文して、テーブルの上のお茶を飲みつつ、待つ。ああ、寒かったので温かいお茶が美味しい。くつろいでいると定食登場。これはオーソドックスな定食だ。
  味噌汁の蓋を取り、飲む。ワカメと油揚げの具で、やや酸味を感じるが濃さはちょうどいい。続けて、生姜焼きを食べよう。ごはんにはゴマ塩が振ってありますね。イベリコ豚はしっかりと味がついていて“おかず力”がある。受け止めるごはんは、やや柔らかめ。
  この豚肉に加えて、唐揚げが二個ついているので、とても充実した定食だ。唐揚げを一つ食べよう。サクリと揚がっていて、こりゃおいしい。唐揚げの下には千切りキャベツが敷いてあるのも好感だ。さらに漬物は自家製のキュウリの浅漬けだったのでよかった。かくしてどんどん食べ進める。（「今月の今さん」に続く)

  定食が到着したとき、見た目はそれほど量はないかと思ったが、甘かった。さすがに量が多い。なんとか生姜焼きとごはんを食べ終え、漬物も食べる。サラダも食べよう。キャベツにコーンが載っているのも素敵。私、コーンが好きなのでとてもうれしい。
  そうそう、松屋の生野菜にもコーンがたっぷり載っているので、そこが好きなんですね。……話を戻して、と。最後は残しておいた唐揚げをゆっくりと食べ、再び温かいお茶を飲んで、席を立ったのだった。
  『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: すずめのだいどころ
住　所 :: 神田駿河台2-1-19日向ビル1F
サイト :: お店のHPなし

グルメ部の連載

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