「定食バンザイ」著者今柊二が行く!定食ホイホイ第176回 -泰唐記

: 神保町から九段下に歩いていく途中、専修大学のそばに手打ち麺の店、泰唐記がある。すごく気になっていたが中々入るタイミングがなかった。たまたま日曜日の17時過ぎに店の前を通りかかる。お昼を食べていない。よっしゃ、ナイスタイミング！食べていこう。入店して、入口のあたりに座る。さて何を食べよう。メニューを見るといろいろあるが、よくわからないので、炸醤面(ジャージャン麺)にしよう。880円。これに白ごはんをセットでつけて（＋100円）、合計980円。注文して、水を自分でくんできて飲みつつ待っていると、お姉さんがライス、麺、そして湯呑に入ったスープを持ってくる。「これは食べ終わったあとに入れるのですか？」と聞くと、「途中でもいいですよ」とのこと。へえー。
:   では食べよう。麺の上には、ジャージャーの「あん」と大きめの青梗菜、そしてネギが載っている。まずは箸でグルグルとかき混ぜて、麺を食べる。おお、平打ち麺ですね。これがもう、もちもち＆シコシコでかなりのおいしさ。さすが手打ちだ。たまらないね。「あん」の味わいも濃くなく、おお、粒々のミンチ肉もたっぷりと入っていて食べ応えがある。あ、白いご飯もあったので、このミンチ肉の部分と麺でごはんを食べ、青梗菜も食べる。さて、麺も半分ほど食べたので、そろそろスープを入れよう。おお、途端に普通の湯麺のようになったぞ。汁を飲むと、「あん」とスープがまじりあい実にいい塩梅。少し「味変」しようと思って、テーブルの上にあるラー油のようなものを少し垂らして食べる。おお、旨し！
  （「今月の今さん」に続く)

見事にガツンと辛くなって、味の輪郭が変わったよ。やはり入れすぎると、これは危険なので、少しで良かった。辛いのが好きな人はもっと入れるとよいでしょうね。ちなみに同店は辛い系のメニューも豊富。私はそんなに辛いのは好きではないが、この店の実力はよくわかったので、今度は別のメニューもぜひ食べにくることとしよう。担担麺880円とミニ高菜そぼろ丼300円も気になるので、次はその組み合わせかな。そんなに高くないね。
『昭和平成令和定食紀行』(竹書房文庫)

店　名 :: 西安麺荘秦唐記（セイアンメンソウシントウキ）神保町店
住　所 :: 神田神保町3-2-5 九段ロイヤルビル1F
サイト :: お店のHP

グルメ部の連載

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