- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)のMIXCDを監修制作する。
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@
The Honeysuckle
BreezeTom Scott
L.A出身のサックス奏者トム・スコットの'68年初リーダー作。 ジャズの名門レーベル、impulse!からのリリースですが、聴いてびっくり!ジャズとポップスが並立した作品になっています。 ビートルズのカヴァーから、彼が影響をうけたジョン・コルトレーンのナンバーまで、ジャンルを超えて60年代サウンドが楽しめる作品です。
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A
Jutta Hipp
with Zoot SimsJutta Hipp, Zoot Sims
東ドイツ出身の女性ピアニスト、ユタ・ヒップの'56年作。 彼女は当時著名のジャズ評論家レナード・フェザーに見出され渡米。 ブルーノート・レーベルのプロデューサー、アルフレッド・ライオンとはドイツ人同士、即契約に至りますが作品はわずか3枚…。 このラスト・アルバムは未完成こそ美しいといわれる、儚い魅力を感じる作品です。
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B
AliveGrant Green
1960年代からブルーノート・レーベルのお抱えギタリストともいわれる、グラント・グリーンの'70年作。 オーソドックスなビ・バップから、モード・ジャズ、そして同作を代表するジャズ・ファンクまでマルチに作品をリリースしています。 ソウル/ファンクとジャズが融合した時期の傑作!ジャズメンもジェームス・ブラウンに影響を受けていたんですね。
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C
Visions Of
A New WorldLonnie Liston Smith
キーボード奏者、ロニー・リストン・スミスの'75年作。 アメリカ、Flying Dutchmanからリリースされた4作目。 この前年にリリースされた「Expansions」も疾走感ある名作でこちらも要チェック!ちなみに、60年代から活躍しているジャズ・オルガン奏者、ロニー・スミスとは全くの別人です(笑)。
ジャケットだけでも
魅力の2作!
今回から連載させていただくことになりました大塚広子です。神保町は古本屋やレコード屋、カレー屋、喫茶店…。足を運べば千鳥ヶ淵、皇居周りのランニング…。寄り道も、休日歩きも魅力満載です。さて、そんな神保町を闊歩するとき、あなたは何を聴いていますか?音楽次第でちょっとドラマチックに、現実逃避もできちゃうもんです。今回は、清々しいこの季節の朝にぴったりのジャズをご紹介します!
まずは、L.A出身のサックス奏者で作曲家として今も現役のトム・スコットの@。'68年の作品で、シタールやコーラスを取り入れたフラワー・ムーヴメントを象徴したカラフルなサウンドが特徴。収録の「Today」は、ヒップホップの人気作品、ピート・ロック&CLスムースの「T.R.O.Y.」のネタとしても有名で、そのほかにも、ジョン・コルトレーンの絶品カヴァー「Naima」やソフトロック調な曲もあり、バラエティ豊か。ジャケットがもう、最高にポップで気持ちいいですね!!
そしてジャケットの魅力でいうと、Aのブルーノート名盤は外せません。ドイツの女性ピアニスト、ユタ・ヒップと西海岸の白人テナー・サックス奏者、ズート・シムズの連名リーダー作。彼女の遺作となった'56年の作品で、二人のクールでしなやかな掛け合いが大人なジャズ。日本でも不動の人気盤なのでぜひご一聴を。邦題「コートにすみれを」も題名通り季節感たっぷりで情感あるピアノが楽しめます!
ひときわ瑞々しい
ジャズ・ファンク!
Bは名門ブルーノート・レーベルつながりで、'70年の作品。10年以上経つとジャズもこんなに変化します!ファンキー・ジャズの流行とともにひっぱりだこだったギタリスト、グラント・グリーンのライヴ盤。まあ、彼の名前からして"緑"なんですが(笑)、もちろんジャケットだって青々としております。ご存知クール&ザ・ギャングの「Let The Music Take Your Mind」のカヴァーから始まる勇ましいジャズ・ファンクや、'90年代アシッド・ジャズの火付け役、US3がサンプリングして一躍有名になった「Sookie Sookie」等、どこかで耳にした方も多いのでは?歩幅が大きくなって、胸を張って闊歩したくなる曲ばかり!
そして、最後のCは、さらに5年経った'75年の作品。鍵盤奏者、ロニー・リストン・スミスの人気作ですが、これも結局ジャケットで選んでない?っていわれそうな…(笑)。でも内容がバッチリなんです。Bで聴けるジャズ・ファンクから、シンセサイザーの導入により、ドリーミーで奥行きあるサウンドに成功しています。「A Chance For Peace」はまさに進化系のジャズ・ファンク。幻想的なピアノとのびやかなヴォーカル、そこに重なるパーカッションが自然に帰化していくようなオーガニックな雰囲気を醸し出しています。ああ、このまま遠くに行きたい〜…。って、コラコラ、もう時間ですよ(笑)。
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
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