- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)のMIXCDを監修制作する。
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Freedom Jazz DanceEddie Harris Quartet
多芸多才な"ファンキー・パパ"っぷりを発揮したエディ・ハリスの1994年作。 彼の1965年名作「Freedom Jazz Dance」のセルフ・カヴァー。 ビリー・ハート(ds)、ジョージ・ムラーツ(b)の変則的かつガッツあるバックサポート、そしてエディとは子供程の差がある若手ジャッキー・テラソン(p)の参加もフレッシュ♪
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A
Jungle StrutGrant Green Junior
グラント・グリーンが20歳で生んだ息子、ジュニア(本名グレッグ・グリーン)がソウルジャズ名曲を今風に再演した1997作。 クロスオーバー感たっぷりで心地よくもエキサイティングな仕上がり♪ブッカーTの「Green Onion」も大胆カヴァーしてます!オルガンの重鎮、リューベン・ウィルソンの参加も時代のクロスオーバーですね〜。
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B
African VenusDewey Redman Featuring Joshua Redman
いまや現代ジャズ界で大人気のサックス奏者、ジョシュア・レッドマン。 彼のデビュー当時の演奏が聴ける1992年作。親子共演した話題の本作は、その名の通りアフリカンなテイスト満載!父のデューイが奏でるアラビアのダブル・リード楽器、ミュゼットのソロがまたスゴイ!9分以上ある曲ですがその壮大な世界観にもっていかれます!
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C
Magic Of LoveThe Moffett Family Jazz Band
タイトなドラムにちょっと郷愁感あるメロディもグッとくる1993年作。 ヴィーナスとの出会いは7,8年前にこの盤を見つけたことから。90年代ジャズでこんなにいい作品があるんだって感激したのを覚えています。 音楽することのヴァイタリティと生命感を感じられる最高の仕上がり!翌年リリースの続編、『Jambalaya』もオススメ♪
90年代の
オススメ名曲カヴァー!
ヴィーナス・レコードをご存知ですか?1992年に始まり今年20周年を迎えた日本発のレーベルです。写真家を起用した美的なジャケット、その一貫したアートワークは日本のジャズ・レーベルの中でも一際斬新で目を引きます。日本人好みのスタンダードや、クラシック・テイストの作品イメージもありますが、DJ間では密かにこのヴィーナス・レーベルの掘り起こし作業が行われていました。昨年はDJ界の大先輩、須永辰緒さんがコンピレーションを発売し話題になったばかり。実はこのヴィーナスのミックスCDを私、制作いたしまして、この度9/19リリースとなりました!今月は私の自信作から特にオススメの収録4作をご紹介したいと思います!まずは、お馴染みのカヴァーを2作。ソウルジャズ・シーンのサックス奏者、エディ・ハリス@。ジャンルを超えてたくさんのミュージシャンにカヴァーされていて、マイルス・デイヴィスのカヴァーが特に名演として有名ですね。彼が1965年に作った曲を、約30年後にセルフ・カヴァー!エディがこの世を去る2年前の作品ながら、とってもエネルギッシュです!そしてブルーノート作品でもお馴染みのギタリスト、グラント・グリーンの息子が、テナーサックス界のボス、ジーン・アモンズの1970年作をサラリとカヴァーしたA!原曲も充分クールでカッコイイのですが、こんなのも知ってる?的に使うのがDJの密かな喜びでもあります…(笑)。
次世代&
ファミリー・バンドが熱い!
ところで、このヴィーナス作品を作りながら気づいたことがありました。Aもそうなのですが、90年代に入るとジャズ・マスターの次世代が登場しジュニア&ファミリーの新しいジャズの在り方が存在してきます。現代のジャズ界において、最もクリエイティヴなサックス・プレイヤー、ジョシュア・レッドマン。ジャズの歴史を更新する超新星として注目されていたデビュー当時の作品がBです。お父様は、オーネット・コールマンのカルテットに加入していた筋金入りのサックス奏者、デューイ・レッドマン。親子で共演したこの作品はヴィーナス・レーベル発足時の重要作!ユニークで壮大なスケールのデューイと、オーソドックスなスタイルの息子ジョシュアが深いコラボレーションを生み出しています。デューイ・レッドマンと同じく、テキサス州フォートワースの地でオーネット・コールマンの洗礼を受けた、チャールス・モフェットというドラマーがいます。彼はミュージシャンとしてだけではなく、音楽教育に携わり後世のジャズ・シーンを活性化することに力を注いできました。音楽一家モフェット家で一致団結して作り上げたCは、現代感覚と彼らのルーツであるアフリカン・アメリカンのルーツが合わさった素晴らしい作品です。ジャズは時代と共に確実に動いています。その過程を日本のプロデューサーが作品として残していることに改めて感激しました!ぜひヴィーナスの作品をチェックしてみてください♪
The Pieces Of Venus
Mixed by Hiroko Otsuka
90年初頭からリリースされている日本発のジャズ・レーベル、ヴィーナス・レコード。
多彩なヴィーナス作品をひとつの世界に凝縮したレーベル初のミックスCD。
定価:2,000円(税込)
商品番号:VHCD-1087
発売日:2012/09/19
発売元:ヴィーナスレコード(株)
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
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