• グルメ部
    今柊二の「定食ホイホイ」
  • 読書部
    とみさわ昭仁の「古本“珍生”相談」
  • 文芸部
    ピエール大場の官能小説「路地裏のよろめき」
  • グルメ部
    高山夫妻の「おふたり処」
  • ジャズ部
    DJ大塚広子の「神保町JAZZ」
    2012〜15年掲載

DJ 大塚広子の神保町JAZZ:人気美人DJ・大塚広子が贈る、珠玉の神保町セレクト!

DJ Hiroko Otuka
幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。

オフィシャルHP http://djotsuka.com

第16回 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。

Hiroko's Selection

  • Be My Monster Love

    @
    Member's, Don't Git Weary
    Max Roach

    1968年リリース。これぞ私のジャズ原点でもある大切な、大好きな一枚。黒人意識の高まりを見事に音楽として昇華した作品で、60年代後半の時代に生まれた力強さと憂いが感じられる名盤。唯一のヴォーカルナンバーは、アンディ・ベイが唄うタイトル曲。

  • On How Life Is

    A
    Lines of Oppression
    Ari Hoenig

    2011年リリース。教科書的なものではなく、感性で奏でるドラミングが評価を得ている1973年フィラデルフィア生まれの人気ドラマー。この作品の前作が、Live at Smallsとしてのリリースで、現地の挟間美帆さんも彼のリーダーライブはよくチェックすると言っていました。予測不可能な変則フレーズがやみつきになります!

  • Today's Opinion

    B
    Earfood
    Roy Hargrove

    2008年リリース。HIPHOP/R&B路線のユニット、RH Factorも手がける次世代のトランぺッター。クインテットとしての本作は、美しいリリカルなバラッドが聞き所。都会的で、洗練された「間」を感じさせる音色にうっとり・・・。ライブでも演奏された「Strasbourg / St. Denis」が最高です!

  • Gwotet

    C
    Accelerando
    Vijay Iyer Trio

    2012年リリース。彼のルーツであるインド音楽的な変拍子を駆使した全く新しいピアノトリオ。本作は黒人音楽の歴史を追ったダンス・ミュージックをテーマに、デューク・エリントンのバレエ音楽「The River」から、マイケル・ジャクソンの「Human Nature」、そしてフライング・ロータスのナンバーまでもカヴァーしている!

ブルーノートと、
スモールズ

 7月に訪れたニューヨーク。ようやく時差ぼけもなおりまして、最近は写真やインビューまとめの日々・・・。現地でのDJがメインだったんですが、第9回でご紹介したジャズ作曲家、挟間美帆さんのインタビューや、本場ニューヨークのジャズライブを取材するのも目的でした。せっかくなので今回は、私が体験した現地ライブを選りすぐってご紹介しちゃいます!まずは、ジャズと言ったらBLUE NOTEでしょ〜ということで行ってみました。ついつい構えて入ったら・・・ステージと客席が近くて全然気取らない雰囲気!でもメニューのデザインやブルーのテーブルもしっかりBLUE NOTE色で素敵。この日見たのは、シンガーでピアニストのアンディ・ベイ。日本ではDJカルチャーの影響もあって60〜70年代にかけたソウルフルな作品が知られていますが、90年後半にはメインストリーム・ジャズに回帰し高い評価を受けました。グラミー賞にノミネートされたこともあってアメリカでは日本以上にリスペクトされる存在てす。当日も客席満員!常連客のあったかい雰囲気の中、@のアンコールリクエストもあって感動〜♪ブルーノートがあるグリニッジ・ヴィレッジにはたくさんの小さなライブハウスが点在しているのですが、その中でも人気のスポットが、スモールズ。現地のジャズマンが幅広くモールがされていてLive at Smallsとしてシリーズ化されているライブCDも好評です。

ヴィレッジ・バンガードと、
ジョン・ゾーンの箱

 この日みたのは、超個性的なドラミングが話題のアリ・ホーニグ。ドラムでメロディを奏でるなんて普通は信じられないでしょ?でもホントなんです。タム等を指で押さえて音程を変えながらアドリブまでやっちゃうなんて・・・!Aでぜひ確かめてみてください☆そして、スモールズから更に北上すると、ありました!ヴィレッジ・バンガード!ジャズの歴史とともに歩んできた名店ですね〜。ちょうどロイ・ハーグローヴの2ウィークライブ開催中で早速潜入〜。Bの流れを組む艶やかなレギュラークインテットの演奏でした。当日もBに参加しているジャスティン・ロビンソン(as)とのアンサンブルが絶品!最後は会場を一周してアンコールに応える姿も最高でした♪変わって場所はEAST SIDEへ。ニューヨーク・アンダーグラウンドシーンで人気のジョン・ゾーンが築いたライブハウスとしてカリスマ的な存在となっているストーン。ちょうどここでは毎週ごとにキュレーターとしてレジデントのミュージシャンを配置してライブを行っていました。その中にいたのがヴィージェイ・アイヤー。インド系アメリカ人ピアニストで最新作Cは日本のジャズシーンでも話題に☆ライブでもピアノとエレクトロニクスを使用した実験的な内容。作品にも参加しているマーカス・ギルモアのトリッキーなドラミングもたまりません!ニューヨークでのインド&イスラエル系ミュージシャンの活躍が今、とても注目されています♪


ライブ情報

  • 8/20(火) 新宿Brooklyn Palror
  • 8/23(金) 渋谷 The Room
  • 8/24(土) 柏 DINING BAR Roof & Garage201
  • 8/31(土) 徳島 soulsauce bar BUMP
  • 9/16(月・祝) 大阪 Full Bloom
  • 9/21(土) 大阪 TRIANGLE

#