- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
Suite Of The EastOmer Avital
2012年リリース。本作の録音は2006年。小さなスタジオで最小限の設備で録音されたという本作の印象は、むしろエネルギッシュで旨味がギュっと詰まった内容!ライヴ感と緊張感が伝わってきます。Fresh Sound New Talentレーベルからリリースされている同じく2006年録音の彼の作品『Arrival』との比較も面白い。
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A
Triveni IIAvishai Cohen
2012年リリース。@のオマー・アヴィタル(b)と、7月に紹介したナシート・ウェイツ(ds)との注目トリオ。ハードバップからファンクへギアチェンジしたアレンジや、チャールズ・ミンガス、ドン・チェリー、そしてオーネット・コールマン愛が伝わってくるロフト派の流れを組んだ楽曲も痛烈。現代ジャズへの意気込みがぐいぐい伝わってくる。
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B
Shai MaestroShai Maestro
2013年リリース。フレッシュな注目ピアニスト待望初リーダー作。妥協は一切なし!伝統を意識しながらも革新的、若さが漲る自由な感性のサウンドが楽しめる。メンバーのドラマーであるジヴ・ラヴィッツの作品『Images From Home』(2009年リリース)もイスラエル・コミュニティから生まれた要チェック作品でおすすめ。
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C
This Just InGilad Hekselman
2013年リリース。現代感覚抜群の若手ギタリストの4作目で、マーク・ターナー(ts)をゲストに迎えたレギュラーカルテット作品。宇宙的な空間の中に、牧歌的な空気も感じさせるストーリー性豊かな展開が魅力。現在チック・コリアのグループでも活躍中のロイ・ヘインズの孫、マーカス・ギルモアのドラミングにも注目!
ニューヨークに渡った第一世代。
イスラエルの頼れるお兄さん
先月8月は、ニューヨークのリアル体験をお伝えしましたが、"インド&イスラエル系ミュージシャンの活躍が今、とても注目されています♪" と締めたからには、やるしかないっしょ!イスラエル特集☆ 以前から気になってはいたものの、調べれば調べるほど気になるミュージシャンが出てくる出てくる・・・しかも同姓同名までいるという・・・!なにから聞いたらいいの!ってパニクるまえに、まずは世代別にこのキーマンを押さえておきましょうか♪まずは一番上の世代から。1971年生まれのお兄さん的存在、オマー・アヴィタル(b)。パワーある音量と圧倒的なベース・ラインはもちろんですが、彼の魅力はテクニックというより自らのルーツに根ざしたもっと普遍的な奥深いもの。人間味ある独特のベース音と空気感が魅力です。@を聞くとイスラエル独特の哀愁を帯びたフレーズやメロディの虜になるはず・・・♪そうそう同じくイスラエルの同世代ベーシストには、アヴィシャイ・コーエン(1970年生まれ)がいますね。チック・コリア&オリジンのベーシストとして活躍し、国際的に広く認められているカリスマ・ベーシストです。ブルーノートからリリースされた作品は見る機会も多いので是非一度チェックしてみてほしいのですが、今回ピックアップするのは同姓同名の、次世代の期待の星!トランぺッターのアヴィシャイ・コーエン君です!(なんというややこしさ・・・笑)
意思ある第二世代と、
自由なセンスの末っ子君たち
彼は一つ下の世代の1978年生まれ。硬派なハードバップ路線かと思えばルーツ回帰のアフリカンなグルーヴやロフトジャズ路線もしっかり意識した選曲で、同世代のわたくしにはドツボ♪ Aのレギュラー・トリオをはじめ、現代ジャズシーンの注目プロジェクト、SFジャズ・コレクティヴや、兄姉とのユニット、3コーエンズ、ミンガス・ビッグバンド等でも大忙しです。更にはもっと若手1980代世代のフレッシュメンバーも要注目ですよ。1987年生まれのシャイ・マエストロ君(p)は前述のお兄さんベーシスト、アビシャイ・グループのレギュラー・ピアニストの座を射止めトップ・クラスのステージで経験を積んできた実力派。約5年の経験を経てようやく自らの名前のリーダーアルバムを発表した力作がBです。NY×中東の現代的解釈ともいうようなエレガンスな雰囲気も魅力の一つ。恐るべし末っ子・・・。まだまだいますよ、この世代!1983年生まれのギラッド・ヘクセルマン君(g)はパット・メセニー、カート・ローゼンウインケルの流れをくむ新たなギターアイドルとして業界注目!そのクリアなギターの音色は空気を一変させるような透明感と心地よさがあって抒情的。小振りでヴァイオリンのようなカスタム・メイドのセミアコ・ギターから鳴るクリアでよく歌うメロディアスなサウンドが自慢。Cで別世界へトリップ〜。イスラエル・コミュニティ、ハマったらコワいですよ☆
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
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