- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
Live TodayDerrick Hodge
2013年リリース。色彩感があって、体感的なグルーヴもある。リズムや音色の多彩さも新しい。それはデリック・ホッジ含め参加ミュージシャンの多くがプロデューサー指向だから故。ベースミュージックやハウスの要素もふっと現れたり、そんなリズムの間にあるプレイヤーの自由度のある演奏を聞くと、あ、やっぱりジャズなんだ、と感じたり・・・♪
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A
Black Summer's NightMaxwell
2009年リリース。ネオ・ソウル界のヴォーカリストとして、ディアンジェロと並び知られてきた彼の待望8年ぶりのアルバム。ヴォーカルの艶やかさも然る事ながら、タイトでスパイスの効いた印象を受けるのはやはりバックミュージシャンの手腕によるもの?楽曲の長さや構成もスマートで、とても聞きやすい内容になっています♪
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B
BeCommon
2005年リリース。ラッパー、コモンの6作目となる本作は、"バック・トゥ・ベーシック"をコンセプトとし、カニエ・ウエストが全面プロデュース、Jディラも担当したヒップホップファンの愛聴盤。ソウルフルで生音に近い印象に仕上がったのは、サンプリング手法とあわせてジャズ畑でも活躍するミュージシャンのサポートもあったからこそ♪
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C
IntroducingKeyon Harrold
2008年リリース。チャールズ・トリヴァー・ビッグバンドで活躍し、ビリー・ハーパーからJay-Zまで共演する現代のトランぺッター。恩師チャールズ・トリヴァーも参加した初リーダー作は、4ビートから16ビートまで幅広いリズムが展開し、シャープかつモーダルなアレンジも現代的。「Hip Hop Joint」 というネーミングの楽曲も◎♪
ジャズの
クロスオーバー感覚♪
明けましておめでとうございます!今年の年初めはデリック・ホッジの来日ライヴのオープンングアクトDJでスタートしました。12回目でご紹介したロバート・グラスパー。グラミー受賞ですでに時の人となりグラスパー狂の女性もかなり多くなってきている今日この頃。この現在のジャズの間口をさらに広げたのが、ロバート・グラスパー・エクスペリメントのベーシスト、デリック・ホッジのリーダー作、@でした。そのリリースに次いで昨年秋にリリースされた、エクスペリメントの新作『Black Radio2』が歌モノ基調だったことで、より@のインストルメンタルな側面が際立った印象となりました。特にライヴでは、各楽器のソロが長くとられ、彼らの即興が視覚的な身体の動きとあいまってよりジャズらしさが伝わる内容。あわせてこのグループの特徴であるトータル・アレンジの素晴らしさがよくわかり楽しさも倍増でした♪ジャズが各ソロの技量を競うだけでなく、曲全体でみせる60〜70年代前後の音楽にも似て、それらの持つジャズ、クロスオーバー感覚(例えばロニー・リストン・スミスの音楽のような)に通じるような内容として共感を持つ方も多いのではないかなと感じました。こんな音楽を作っているメンバー、きっと面白いことをしているはず!と調べてみた関連作品をご紹介します。まずはA。今回来日したデリック(b)とキーヨン・ハロルド(tp)フェデリコ・ゴンサレス・ペナ(key)が勢揃いしてる!
ヒップホップと
ジャズミュージシャン・・・?
このAでは、来日したバンドのマーク・コレンバーグ(ds)と一緒に同じくロバート・グラスパー・エクスペリメントでも参加しているクリス・デイヴ(ds)がクレジットされていて、ほぼ今旬のメンバーが固まっています。この頃からトータル・アレンジがばっちり!ネオ・ソウルの一線でもトラックの色をしっかり作っています。こうして音に耳を傾けて楽器を追いながら聞くのも面白いですね。そして次は、B。ここではイントロのベースを聞いてみてください。弾いているのは、デリック・ホッジ。ヒップホップもネオ・ソウルも、今のジャズが一緒になっていることがこの時点でわかってきますね。このラッパー、コモンはヒップホップ界において生のミュージシャンを起用したキーマンのひとりです。彼の2000年の作品『Like Water For Chocolate』に参加しているミュージシャンが、今取り上げられているジャズ人脈に繋がっています。またこの時のツアーに参加していたマーク・コーレンバーグ(ds)は、これ以降次第に人気が浮上していきました。今回共演したメンバーもみんな口を揃えてコモンとの活動のことを話していましたよ♪そして今回来日したキーヨン・ハロルド(tp)のリーダー作、Cもヒップホップとジャズを融合させている面白い作品です。Jay-Z やMobb Deep といったヒップホップスターとの作品に関わりながら直球ジャズにも臨む期待のトランぺッターです。
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
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