- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
River: The Joni LettersHerbie Hancock
2007年リリース。グラミー最優秀アルバムとなった大推薦作品。シンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルの復活を歓迎してのトリビュート・アルバム。ノラ・ジョーンズなど今を輝く女性ヴォーカル勢の起用もバッチリだし、ウェイン・ショーターとの息の合ったアンサンブルも素晴らしい!ベテランたちの美しい音色が楽しめます。
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A
Heroes & MisfitKris Bowers
2014年リリース。90年代のヒップホップをはじめ様々な音楽を聴いて育った現在25歳の新世代ピアニスト。2011年セロニアス・モンク・コンペティション優勝、という輝かしい経歴で、ロバート・グラスパー以降のジャズの担い手として注目されています。インディーロックやR&B、映画音楽などをクロスオーバーさせた見事な仕上がり♪
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B
Without a netWayne Shorter
2013年リリース。2011年欧州ツアーのライブ音源。空中ブランコをお助けネットなしで空中浮遊するような、危うくも華麗なこの遊戯。空間の音の埋め方やストーリーの奏で方がまさにベテランのなせる技。挑戦的、シリアス、ダーク、ミステリアスでタイトな世界観。そこに魅せられたファンがまだまだ増え続けています。
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C
Sketches Of Md: Live At The IridiumKenny Garret
2008年リリース。ファラオ・サンダースをフィーチャーしたライブ盤。ファラオとボビー・ハッチャーソンを迎えた前作2006年の『Beyond the Wall』を受けての内容で臨場感たっぷり。ラストの人気曲「Happy People」も、乗りの良いダンスナンバーでおすすめ♪ドラムは第13回で紹介したジャマイア・ウィリアムス。
そもそも、
このジャズ・デイって??
今年の4月30日、大阪で行われたインターナショナル・ジャズ・デイ、みなさまご存知でしたか?
2012年からユネスコ(国際連合教育科学文化機関)がこの日をジャズ・デイとして、世界各国でスペシャル・ライブやワークショップが行われています。人々との交流を通した交際平和を謳うユネスコ。ハービー・ハンコックがその親善大使となったことで宣言され、今年が3回目となります!過去、パリ、ニューヨーク、ニューオーリンズとトルコのイスタンブールで開催されましたが、3回目にして我が国日本の大阪が選ばれました!京都等関西の歴史的文化の豊かさや、日本にジャズが普及しはじめた頃(1920年代)の大きな担い手が大阪だったこともあって、アジア初の選出!このコンサートは、ユネスコの教育的側面のツールということもあって、豪華すぎるメンバー来日のわりには、ライブやフェスのようなプロモーションもなく、気になるけど実際どんななの?という噂が飛び交っていました。が、いざ当日になって、素晴らしかった!と反響多数!しかもライブ模様が同時中継され、その後もノーカットでYou Tubeにもアップされています。出演者はベテラン勢、ディーディー・ブリッジウィーター、秋吉敏子、日野皓正・・・まだまだおります!出演者詳細はこちらから
今月はその豪華すぎるミュージシャンのなかから、おすすめの作品をご紹介します!
おさえておきたい、
彼らの推薦作♪
今回の凄いところは、歴代のベテランと、今旬のミュージシャンが一同に介していること!実際映像をみてわかりましたが、約3時間程度のライブには、楽曲ごとにメンバーが入れ代わり、ミュージシャン自身がこの一度限りの即興を楽しんでいるみたい。まずは一音でその場の空気がかわるベテラン・ピアニスト、ハービー・ハンコックの@。グラミー受賞のこの作品を聴くとジャズの粋をゆうに超えていることがわかります。そんなベテランに対してまだ25才のクリス・バワーズの抜擢にも注目。つい先月発売されたデビュー作Aの話題性もあり、今回のステージでは周囲からの期待がびしびし伝わってきました。さらに管楽器も豪華!ハービーとのソロが感動的だったウェイン・ショーター。ブルーノートからのBももう発売から1年以上経ちますが全く新鮮さを失っていませんね。ショーターもハービーと同じく、1音だけでハッとする印象を残していて見事でした。最後に紹介したいのがサックス奏者、ケニー・ギャレットのC。今回のコンサートでは、壇上ですべて日本語のスピーチを行い、震災についても深く言及していました。観客も拍手喝采。彼はマイルス・デイヴィス・グループでの活動から、ヒップホップ人脈まで幅広く関わる現代ジャズのキーマン。きっと今後はいまのハービーのような存在になるような気がします。 ぜひみなさんもこの豪華すぎる実況ライブYou Tube体験してみてください♪
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」