- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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Chris Dave and the Drumhedz MixtapeChris Dav
2013年発表。ループするリズム、固めのビート、まさにヒップホップ的な感覚で曲が切れ目なく続いていく作品。DJの発表するミックステープそのもので、私も初めて作った作品はミックステープだったな〜、と深く共感の内容。気心知れたミュージシャンとのセッションで、これぞ彼の等身大の音。クリス・デイヴのHPから無料ダウンロード可能です!
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A
From the Mint FactoryMint Condition
1993年リリース。ニュージャックスウィングからネオソウルへ以降する時代、ジャム&ルイスのプロデュースでリリースされたR&Bグループの2枚目。クリス・デイヴはまだ正式メンバーではなかったものの、1曲目でメインメンバーのストークリーとエネルギッシュなドラミングを披露!打ち込み全盛期のなかで、生楽器を多用したサウンドは今聞いても新鮮!
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B
Simply SaidKenny Garrett
1999年リリース。マイルス・デイヴィス・グループ出身、スピリチュアルなプレイで知られるサックス奏者が、21世紀を前に心機一転。多彩なジャンルを組み込んだカラフルでメロディアスな雰囲気を打ち出した異色作。パット・メセニーやマーカス・ミラー等ビッグネームが参加していますが、クリスの万能なリズム捌きが一番の聴き所。
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C
Unrehurst Volume2Unrehurst
2010年リリース。ロバート・グラスパー(p)、クリス・デイヴ(ds)、ロバート・ハースト(b)でのピアノトリオ。1曲10分以上に及ぶセッション的要素が強いライヴ作品ですが、聞く度に新たな発見があって飽きません!同じメンバーでの「Live from Bonnaroo 2007」(iTunesのみの配信)もおすすめ!
クリス・デイヴが
気になる訳。
先月取り上げた、インターナショナル・ジャズ・デイ、いや〜すごかったですね〜。豪華すぎるジャズ・ミュージシャンたちのステージで、世界水準の今を目の当たりにした方も多かったと思いますが、今月はもう少しアンダー・グラウンドでストリートな雰囲気の"今ジャズ"をご紹介します!昨年もたくさんの"今ジャズ"(と、最近総称して呼んでいるですが・・・)をご紹介しましたが、今回とりあげるドラマー、クリス・デイヴは、第12回目の特集、ロバート・グラスパーと、第21回目で取り上げたベーシスト、デリック・ホッジと同じグループです。"今ジャズ"の代名詞、ロバート・グラスパー・エクスペリメントのドラマーとして注目されたのは周知の通りですが、大ヒットとなった『BlackRadio』のリリースから数年経った今、彼のドラマーとしての認知度とタレント性がより注目されています。今月6月の来日時に、彼が率いるクリス・デイヴ&ドラムヘッズの来日公演でのオープニングDJと、音源紹介のためのMIXを作ってラジオ出演させてもらったのですが、過去の音源を調べていくうちに彼のドラミングの癖にハマってしまい・・・。ありきたりのドラミングに満足できなくなってしまった自分がいました(笑)。それ位、刺激があるリズムと音色をもったドラミングということ!まずご紹介したいのが、実質の最新作@。これ、フリーダウンロードで誰でも無料で聞けちゃうんです!
クリス・デイヴのドラム解析!
この順番で聞くべし♪
@の第一印象は、"まるでヒップホップ?"題名からしてそんなイメージそのものなんですが、23曲ずっと聞いていくと、ドラムのリズム感が自然に身体に染み付いてくるのが分かります。しばらくこの作品を聞いたのちにAの1曲目を聞いてみてください。ジャンルは90年初頭R&Bで全体の音の構成は明らかに古い(笑)のですが、イントロのドラムソロを聞くと、"おお!これはまさに、@のドラムヘッズに出てくるクリス・デイヴの音!"そして次は、90年代後半、ジャズの作品へ行ってみましょう。Bは、彼がジャズ・ミュージシャンのメンバーとして才能を開花させた作品。Aとは質感も構成も全然違いますが、2曲目を聞くと、"こんな感じのリズム、どこかで聞いたことなかったっけ?"と身体が反応するグルーヴ感に気づくはずです。最後に、また最近の作品に戻ってCのジャズ・スタンダード「Monk's Dream」を聞いてみてください。まず開始からの1分前後のリズムの刻み方に注目!間をずらしたり、早すぎるシンバルの連打があったり、急に16ビートになったり・・・。@〜Bで現れていたドラムの表現が凝縮されているのがわかります。曲が終わる14分後のドラミングも、まさにクリス・デイヴの音。オーセンティックなジャズ構成のなかで、過去に培った別ジャンルの音が個性となって新しい響きを生んでいます。自然とジャンルがミックスされたコラージュ感覚、きっとこれが"今ジャズ"の要素なのかも!?
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」