- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
-
@
While You Were SleepingJose James
2014年リリース。通算4枚目となるスタジオ・アルバム。なかでも話題になっているのは2曲目の「U R The 1」。つんのめったような、先にすんなり行かない“よたった”リズムが癖になる?この人力ビートの作り方が、今の時代を先取るヒントになっているようです。歌声、曲風共により幅広くレベルアップした現時点での最高傑作!
-
A
Whole OtherRichard Spaven
2014年リリース待望の初リーダー作。なかでも「SIDEllSIDE」は人の手と機械との違いを感じ取れる“ミニマル”なビートが特徴の秀作!フライングロータスとのツアーできっかけを得たエグベルト・ジスモンチのカヴァー「Bianca」も魅力的で、本人曰く“ヒップホップ・バラッド”というイメージの今らしいアレンジが味わえます。
-
B
Spaven's 5iveRichard Spaven
2010年音源配信6曲ミニアルバム。スペイヴンと、ギター、ベース、2キーボードの5人と、ホセ・ジェイムスも参加。プログラミングも導入し、彼のドラムも素材として使用されたクラブミュージック解釈のドラマー作品。4 Hero、I.G. Cultureなどウエストロンドンの影響を受けた人力ブロークンビーツやポリリズミックな曲も◎。
-
C
CosmogrammaFlying Lotus
2010年リリース。アリス・コルトレーンの甥っ子でヒップホップを抽象的にエレクトリックに進化させた“ビートミュージック”シーンをリードする時の人。彼の4つの作品の中でも個人的には『Los Angeles』推しですが、ジャズ脈としてはこちらの3rdを。収録の「MmmHmm」はヴィジェイ・アイヤーがアコースティックなジャズでカヴァーし話題に。
例えば、
ホセ・ジェイムス・バンド。
先月特集のフジロック・フェスティバルでのライヴが終わり、まだまだ興奮冷めやらぬ今日この頃ですが、こっそりフジロック前夜に体験してすっごくよかったライヴがありました!今回はそのバンドメンバーの一人に迫った作品をご紹介します!そのライヴというのは、ブルーノート東京でのホセ・ジェイムス。第7回で取り上げた『ノー・ビギニング・ノー・エンド』に続く、2014年の最新作@のリリース・ツアーであります。昨年はブルーノート・レーベル移籍の話題が、ロバートグラスパー・エクスペリメントのヒットと相乗して、アルバムの音もR&Bテイストのロービート・グルーヴが印象的だったのに対して、今回は表情を一気に変えてきました。ギターを加えた新たなバンド編成で、彼が影響を受けたニルバーナ的オルタナティヴ・ロックと、ジェイムス・ブレイクに代表されるイギリスのエレクトロニック・ミュージックをも詰め込んだ内容です。彼のインタビューからみても、グルーヴに甘んじず、歌詞(メッセージ)を強く意識し、バンドを引き立つ楽曲を作ることに集中したようで、明らかに前作のイメージを脱却した内容になっています。その変化がとても大きな話題になっていたので、ギターロックっぽいのかな〜と思って実際聞いたライヴは、予想に反してソウルフルな要素がしっかりと入り、楽器の音色を駆使しつつも新しさがいっぱい詰まった素晴らしい演奏でした!
人力ドラムが、
機械を超える!?
バンドメンバーは、ブラッド・アレン・ウィリアムズ(g)、クリス・バワーズ(key)、ソロモン・ドーシー(b)、リチャード・スペイヴン(ds)。クリスのキーボード(第25回で紹介)と、ソウルフルなギターのレイヤーがとても美しかったり、ディストーションをかけたロック調のヴォーカルやラップも披露したホセの歌唱力に圧倒されたり・・・と、ライヴ評はたくさんあるのですが、ここでは特に注目されていたドラマー、リチャード・スペイヴンにスポットをあててご紹介します。Aは、今タイムリーな彼の新作。打ち込み系の音楽とみせて、これらはすべて彼の人力ドラム!エレクトリックミュージックと生演奏の境を超えた別の新しさを感じます!彼が今注目されるのは自身のフィールドであるロンドンのエレクトリックシーンと、アメリカのジャズ〜ビートシーンを融合させていることが一つの理由です。Bは4年前にダウンロードでのみ公開されていた作品。彼の交流をそのまま音としてパッケージしたまさに今を予感させる内容でした。特にLAのビートシーンを拠点に今や時代の申し子となったプロデューサー、フライングロータス(C)との交流が飛躍の鍵となります。フライングロータス・ライヴバンドに抜擢され、彼のビートメイキングを手作業でトレースすることを許された彼のドラミングは、テクノロジーに並ぶ人の技のレベルを証明し、さらに独自性を加えながら今の時代を映しています。
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」