- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
The Thought Of YouOtis Brown III
2014年リリースの初リーダー作。自身のオリジナル曲とグラスパーとの共作、ビラルの曲とカヴァー曲で構成。ゴスペルやカントリーを取り入れ、青春時代をともにしたヒップホップ要素も根本に感じる充実の作品。自らのルーツを大切にしたファミリーツリー的な内容で、気心知れた仲間とのジャム・セッションが楽しめる。
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A
ConvictionKendrick Scott Oracle
2013年リリース。3作目のリーダーアルバム。コンテンポラリージャズ・ファンから評価が高い作品で、変拍子や多彩なリズムを駆使したドラミングでありながら、異端過ぎない引き締まった仕上がりが好印象。エレピやヴォーカルで変化をつけた選曲も◎。彼は今年7月発売の山中千尋(p)最新作にもベン・ウィリアムス(b)らと参加しています。
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B
Cross CultureJoe Lovano Us FIVE
2013年リリース。US five名義での3作目。ブルーノートからのリリースでお馴染みのベテランが注目若手と組んだカルテットで、このオーティス・ブラウンIII (ds)、エスペランサ・スポルディング(b)、リオネル・ルエケ(g)等参加。「Drum Chant」はアフロセントリックなナンバーで個人的によくプレイするお気に入り。
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C
Golden AgeNir Felder
2014年リリース。2011年録音。聞きやすい8ビートの曲調に乗った気持ちのいいコードのナンバーや、ヴォーカルスキットをアクセントに乗せたザラッとした楽曲など多彩なアプローチ。強烈な印象はないもののサラっときけて聞くほどに味がでる。昨年ソニー傘下で復活し話題になった老舗ブルースレーベルOKehから。このレーベルも注目です。
今は
プロデュース力の時代!?
先月は機械を追い越す人力ドラムについて特集しましたが、今のジャズはドラマーの時代というくらい人材が豊富!今月も新しいドラマーの新作がリリースされました♪今月ご紹介するのはオーティス・ブラウン三世というドラマーです。この作品はいままでのジャズ部で特集してきたミュージシャンたちがたくさん参加する今ジャズらしい内容でもあるので、おさらい的にもご紹介したいと思います!ヴィンテージな中古レコード風のデザインにブルーノートのロゴ(@)☆名門のお墨付き作品!とおもいきや、これがちょっと違うんです。実はいまアメリカではクラウドファインディングというリリースの仕方が広まりつつあります。まずインターネットで資金を募り、企業のなかではなく自らのコネクションとやり方でアルバムをつくっていきます。そして出来上がってからブルーノートとの契約が決定したという流れ。いまアメリカのジャズ界ではミュージシャンがなんでもできる時代にきているのかもしれません。レコード会社がプロデュースの権限をもつ時代とは違い、ミュージシャン自身のプロデュースワークが光る時代ともいえます。本作のプロデュースを手がけるのは、オーディス本人と第21回でご紹介したベーシスト、デリック・ホッジ。昨年の初リーダー作『Live Today』は彼のプロデューサーとしての才能が開花した作品として評価が高く、1年経った今も話題が絶えません。
注目の
メンバー紹介!
デリックのプロデュース作として記憶に新しいのがA。30代メインの実力派若手を集め、聴き応えあるソロを展開しながらナレーションやコーラスを取り入れ途切れなく進行していく物語のような作品です。DJのミックステープの感覚にも近いような気が・・・。Aとデリック・ホッジの『Live Today』もどちらも上品で知的なが雰囲気があって、これこそジャズを楽しむ大きな醍醐味だなと感じます。オーティスの作品に話しを戻すと、彼は学生時代、サックスの巨匠ジョー・ロヴァーノから教えを受け、師のレコーディングにも参加するまでの実力をつけました。Bでもわかるように、カルテットの一員として早くからブルーノートの作品のドラマーとして頭角を現しています。@の注目はやはり参加メンバー!ロバート・グラスパー(p)をはじめ、Aにも参加するサックスのジョン・エリス、ベン・ウィリアムス(b)、キーヨン・ハロルド(tp)、シンガーではグレッチェン・パーラト、ビラル。そしてギタリストのニール・フェルダー。このニールの初リーダー作Cは業界でも話題になっていましたが、ジャズとロックファン両方から支持を得るアルバムで、聞きやすく爽やかな印象があります。4ビートのジャズとは印象が全く違いますが、テクニカルな部分とポップスの要素が程よくミックスされていて聞くほどに味がでます。そんな注目ミュージシャンが一同に介した@、ぜひ聞いてみて下さいね。
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」