- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
Imaginary CitiesChris Potter Underground Orchestra
2015年リリース。クリス・ポッター率いるカルテットに、ヴィブラフォン、ベース2本、弦楽四重奏を加えた総勢11名の構成。4曲からなる組曲のなかでも、ミニマルかつオーガニックな「Pt. 2, Dualties」、そして勢いあるファンクビートでスタートする「Pt. 4, Rebuilding」が表情豊かな楽曲でおすすめ。
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A
Break StuffVijay Iyer Trio
2015年リリース。2014年6月NY録音。結成から11年というレギュラートリオ(ステファン・クランプ(b)、マーカス・ギルモア(ds))との待望のトリオ作。セロニアス・モンクやジョン・コルトレーンのカヴァーを含めた充実の内容で、なかでもアコースティック・ピアノトリオで挑むミニマル・ミュージック「Hood」が最高!!
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B
LlyriaNik Bartsch's Ronin
2010年リリース。ミニマル・ミュージックとジャズを駆使した人気作。ECMからのスタジオ録音では3作目の意欲作で、初期よりも完成度と聞きやすさがアップしていて評価が高いです。収録曲のタイトルは全て「Modul〜」というネーミングで、なかでもリズムがしっかりした「47」と親しみやすいメロディーの「52」が◎♪
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C
Free At LastMal Waldron Trio
1970年1月1日(!)のリリース。マル・ウォルドロンの特徴であるマイナー・キーを組み込んだ陰の要素、端正だけどブルージーで時にラフな黒人らしいタッチを活かし、存在感のあるベースと確実にリズム&ビートをキープしたドラムと相性ぴったりのピアノトリオ演奏!なかでも「Rock My Soul」の硬質な黒いグルーヴが堪りません!
ECMの
最新リリース情報!
今月は、ちょっぴり気合いを入れて・・・ジャズの有名レーベル、ECMをテーマにお届けします!というのも昨年末から年始にかけて今をときめくジャズメンたちがECMからどんどん新作をリリースしているんです!そんな目が離せないECMから初心者でも聞きやすいおすすめ新作と、選りすぐりの旧作も交えてご紹介いたします♪ECMは1969年、ドイツ・ミュンヘンで設立され、創設者マンフレート・アイヒャーによる常に時代の先端を行く高いレベルの音楽がひとつのブランドとなっています。透明感に溢れたサウンドと、徹底したジャケット・デザインが印象的ですがミュージシャンの新たな側面を引き出すのもECMの特徴です。例えば先月発売されたばかりの@。現代ジャズシーンを牽引するテナー奏者、クリス・ポッターの作品です。近年様々なタイプのサックス奏者が活躍する中、彼の太く厚い音色、そしてパワーある情熱的なスタイルは絶大な支持を得ています。@は彼の新しいプロジェクト第1作目。チェロやヴィブラフォンを加えた総勢11名のスケールの大きな演奏が展開されています。4曲構成の「Imaginary Cities」組曲の密度の高さは、テナーのスキル、パワーだけでなく彼の新たなインテリジェンスを感じさせるもの。まずは雰囲気からジャズを感じてみてはいかが?お次のAは、NYジャズシーンで今最も熱いピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーの最新作!
ECMのミニマルビートと、
45年前の記念すべき第一作
彼の率いるトリオは、クラブミュージックをアコースティック・ピアノで再現する等、最新の手法で若い世代のファンからも注目されています。Aに収録の「Hood」はデトロイト・テクノのパイオニア、ロバート・フッドへのトリビュート。ミニマル・テクノをピアノトリオでアグレッシブに再現したナンバーで一聴の価値有り!この路線が好みならBもいかがでしょう?スイスのピアニスト、ニック・ベルチュが2001年から結成しているミニマル・ファンクといわれるジャンルのカルテットです。彼は日本に住んでいた経験もあり初期の音楽は"Zen Funk"などともいわれ、ミニマルで硬めな反復フレーズや予想不可能な変拍子ビートで中毒性高し!深〜い音の繰り返しにハマるクラブ・ファンもとっても多いんです!こんな作品はジャズの難解なイメージを取り壊してくれる内容で、すごくいい流れだなぁ〜と思います。そして最後に、1969年から現在まで続く長いECMの歴史のなかでの記念すべきカタログ1001の作品をご紹介しましょう!日本でも人気のピアニスト、マル・ウォルドロンが残したC。50年代からチャールズ・ミンガスやビリー・ホリデイとのバンドで活躍した後、1965年に渡欧しリリースした作品です。彼のトリオ作品で傑作との声も多く、私もECMを意識した初めてのアルバムでした。ジャズのひとつのきっかけとして、試し買いも悪くない!そんなレーベルです。
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」