- 幅広く柔軟なJazzの切り口と、徹底した音源追求、繊細かつ大胆なプレイを持ち味に、DJ/イベント企画、執筆活動を行う。全国各地から、スペイン、フジロックフェスティバル、BLUE NOTE TOKYO、東京ジャズフェスティバル等に出演。日本のジャズ・レーベル、「TRIO」、「somethin'else」(EMI)、「DIW」(DISK UNION)、「Venus Records」のMIXCDを監修制作する。
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@
RhythmatismSteve Reid
1976年リリース。彼自身が立ち上げたレーベルからのリリース第一弾。なかでも12分以上に及ぶ「Kai」が圧巻!アーサー・ブライスのアルトをフロントに、しっかりとビートを刻むドラムにあわせて壮大な展開が繰り広げられます。中盤に収められている、思わずこぼれたスティーヴの歓喜の叫び声。この瞬間が、ジャズ!
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A
First ImpressionsShamek Farrah
1974年リリース。アルト奏者シャメク・ファラーの初リーダー作。彼が送ったデモテープがレーベル主のスタンリー・カウエルの目に留まりリリースが決まったという逸話が。タイトル曲は日本のヒップホップ・グループ、マイクロフォン・ペイジャーのネタ曲として知られていますが、シャメクのラテンの経験が活きたクラーベのリズムも魅力です。
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B
Music Inc.Music Inc.
1971年リリース。トランぺッターのチャールズ・トリヴァー、ピアニストのスタンリー・カウエルが組んだミュージック・インクというグループ。結成した後スタートさせたレーベルがこのストラタ・イーストです。当時トリオ・レーベルから日本でも発売されていました!「Abscretions」等今聞いても全く時代を感じさせないクオリティ!
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C
Members, Don't Git WearyMax Roach
1968年リリース。揺るぎないテクニックと精神力で圧倒的なドラムを聞かせるマックス・ローチ。本作に参加した駆け出しの新人たちは、その後スピリット溢れる作品を世に出し活躍することになります。なかでもスタンリー・カウエル作の「Equipoise」、「Effi」は心底から沸き上がる感情を詰め込んだ感動的なナンバー。
ジャズの原点は、
マイナー盤でした!
早いもので連載を始めて3年間。今回が最終回です!サイトを訪問いただいた皆様ありがとうございます!毎月のこの場があったからこそ、リアルタイムで動き行くジャズを自分自身も楽しんで伝えることができました!感謝です・・・。この最終回では、私のフェイバリット・アルバムとして気合いの入ったジャズを4つお届けしようと思います。いわば私のジャズの原点なので、とてもパーソナルな作品なのですが、これからジャズを知る人にとってちょっとでもピンとくることがあったらいいな。私がジャズにはまり始めたのは10年位前ですが、それまでずっと抱いていたジャズは、お堅くて大人向けだという、食わず嫌い的な印象がありました。ショップに行けば、他のジャンルはアーティスト別なのに、ジャズだけ楽器ごとだったり。楽器を勉強していない自分にとってどことなく知識がなければ踏み込ませてもらえないようなイメージが先行していました。でも初めて@を聴いた時衝撃を受けました・・・!折り目正しくなくちゃいけないというジャズへのつまらない思い込みを断ち切ってくれたアルバムです。このドラマー、ジャズ界では全くマイナーです(笑)。ジャズを聞くには、人物と楽器を覚えてレーベルを勉強して、というところから入らなければいけないと思っていた私は、正直なんども挫折。でも@を聴いてそんなの関係ないんだと初めて思えました。
これこそジャズの
スピリット!
この作品でインディペンデントのレーベルに初めて触れたことで、その独創的なジャズの存在に惹かれていきました。その流れで知ったのがストラタ・イーストというレーベルです。特にAは、ヒップホップのネタ曲としても再評価されてきていて、目についたこの斬新なレコード・ジャケット。なにか普通じゃないヒリッとした感じを覚えました。ストラタ・イーストは、ミュージシャンがオーナーやプロデューサーとして楽曲の権利を保有できるレーベルで、アフリカ系アメリカ人公民権運動を背景とする黒人の真の自立を目指した動きでもあります。その最初の作品がB。この内なるスピリットにジャズの魅力を感じた私は夢中になって関連作を調べることになりました。Cはまさにその基となる作品。ジャズの歴史を知るときに必ず名が出るドラマー、マックス・ ローチのリーダー作です。時代から追ってローチを知るには、ビバップ時代のチャーリー・パーカーまで遡ることになりますが、文脈ではなく、“感じる”ところからジャズはスタートするものだと私は実感しています。ジャズといっても本当に選び方、聴き方は人それぞれ。感じ方もそれぞれ自由なのがジャズです。そして言葉にできない熱いものを聴く人に植え付けてくれる音楽だと思います。この先も勇気をくれたり、暖かい気持ちになれたり、支えてくれる音楽。ぜひこれからもそんな気持ちになる音楽を届けていけたらと思います♪ぜひこれからも、あなたらしくジャズを楽しんでください♪
- 最終回: これぞジャズのスピリット♪
- 第34回: ヨーロッパ発の名門レーベルECM今昔♪
- 第33回: ジャズ新世代の来日ラッシュ!
- 第32回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.2!
- 第31回: 年末総集編・今を生み出すJAPAN GUIDE pt.1!
- 第30回: たまには、ジャズもポップに大変身!
- 第29回: クラウド・ファウンディングって!
- 第28回: 今話題の・・・ジャズドラムVSエレクトリックミュージック!
- 第27回: ジャズ目線で勝手に(笑)FUJI ROCK FESTIVAL'14特集!
- 第26回: "今ジャズ"の注目ドラマー、クリス・デイヴ特集!
- 第25回: ユネスコのジャズ・デイ!豪華すぎる一夜!
- 第24回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?Part2♪
- 第23回: 都会の夜のBGM≪アメリカン・クラーヴェ≫って知ってる?♪
- 第22回: いますぐ見に行きたくなる♪日本のジャズ♪
- 第21回: ロバート・グラスパーのベーシスト、デリック・ホッジ。
- 第20回: ハッピーな年越しを祈って♪スウィング&ビッグバンド。
- 第19回: ちょっと気になるジャズの国 スペイン
- 第18回: 時代を映す4人の女性ヴォーカリスト♪ カントリー、ジプシー、クレオールとジャズ??
- 第17回: 誰でもわかる!?年齢別イスラエル・ジャズマン特集!
- 第16回: 現地ニューヨーク取材!ロイ・ハーグローヴやNYアヴァンギャルドな現場まで。
- 第15回: 夏フェス出演の“デヴィッド・マレイ”に迫る!
- 第14回: ラテンジャズとはいったものの・・・。
- 第13回: N.Y.の最先端を探せ!!
- 第12回: 今話題のロバート・グラスパーが参加する(&したい)注目作!
- 第11回: 大ジャズの世界遺産レーベル、ブルーノートの"今"を大特集♪
- 第10回: 大人の一週間!JAZZ WEEK TOKYO 2013特集♪
- 第09回: 新春豪華!ビッグバンド特集♪
- 第08回: 2012年リリース、日本人アーティストのオススメ作品♪
- 第07回: 晩秋とともに・・・今がアツイ!男性ヴォーカル特集♪
- 第06回: 日本のレーベル"スパイス・オブ・ライフ"を聴こう♪
- 第05回: 日本のレーベル、"ヴィーナス・レコード"特集!
- 第04回: 特集 東京JAZZ 2012!!
- 第03回: Chet Bakerを追え!
- 第02回: 梅雨のひととき…ジャズメンの第二のお仕事に想い馳せて
- 第01回: 新緑のモーニングタイムに聴きたいジャズ
- 2021年年月
「あぶらが好きさ」 - 2017年11月
「ナビブラ特集アーカイブ」 - 2015年10月
「第56回「東京名物・神田古本まつりへ行こう!」」 - 2015年09月
「残暑は汗をかいてブッ飛ばせ! 食べ比べ 酸辣湯麺」 - 2015年08月
「人の流れが神田錦町へ続々と! 憩いの広場、テラススクエアへ行こう!」 - 2015年07月
「祝8周年! 末広がりの面白さ 神保町花月」 - 2015年06月
「これなら雨の日が待ち遠しい!? 雨の日グッズ&サービスのあるお店」 - 2015年05月
「チャレンジャー達を応援! 新店舗さん、いらっしゃ〜い!」 - 2015年04月
「祝開店60周年! やっぱり「さぼうる」でサボるのが好きっ!」 - 2015年03月
「神保町の新トレンド! これってマジかぁ!? “缶バッチな人”増殖中!」 - 2015年02月
「乙女心をくすぐるスイーツパンの誘惑 メロンパン食べ比べ!」 - 2015年01月
「1年のはじまりは、ズルズルすすって、クイクイ飲もう! 新春は蕎麦屋で日本酒」