韓国で問題になっている質の低下も、保育士という仕事をもっと重要視し、ドイツのように簡単に取得できないくらい保育士という仕事の地位を向上する必要があると思いますし、それは日本でも言えることだと思います。 fnnプライムオンラインは「テレビとの新しい付き合い方」ができるメディアです。フジテレビ系fnn28局が総力を挙げ、これまでのテレビやニュースの枠を超えた記事・動画・ライブ配信・最新ニュースなどのコンテンツをお届けします。 小坂実 保育士の世界に男性が参入するようになって久しいが、男性保育士による女児の着替えやオムツ替えの是非をめぐって、ネット上でホットな論争が起きている。 ジェンダー・フリー教育はなぜ問題なのか 人口急減の「隠れた犯人」 韓国でも〝教師養成システム〟と〝法的根拠〟の部分などからなかなか険しい道のりであることが伝わります。中でも「保育教諭の質」の問題は不足しているから単純に増やせばいいということではないことを表しているんでしょう。日本でも保育士の不足が問題になっていますが、単純に増やすような策を講じているような印象ですが…。ドイツのような資格取得が厳しいのも一つの考え方であるように思います。, 韓国のオリニジップでの保育者養成の問題は、日本と似ているように感じました。日本でも、昔から「准保育士」の資格を作ろうとする動きがあり、最近では「子育て支援員」という資格ができました。そのほかにも、小学校教諭の資格でも保育士の数として認められるという規制緩和が進み、藤森先生が述べられているようにこれまで5歳児を保育していた「保育士」の資格では幼児の保育ができなくなり、全く専門が異なる「小学校教諭」の資格なら5歳児を保育できるというのは、おかしいと思います。これは、人材不足の関係上仕方ないところもあるかもしれませんが、保育者の資質は保育の質に大きくかかわるものであり、保育士の養成は非常に重要な問題であると考えています。, 認定こども園について、話は聞いたことがありますが、そもそもなんのために認定こども園という仕組みを作ったのかを皆が共有し、子ども主体であることを認識できるような規則なとがあったのかというところを考えてします。 日本と海外において、国や地方単位での保育所のとらえ方が大きく異なっています。 例えば、保育士の給料のための補助金が違う目的で使われてしまわないように、資格にあった賃金を保育士が得ているという証明がなければ保育所の補助金が出ない仕組みにしている国もあります。保育士がレベルアップして賃金も上がる仕組みがあれば、保育士になって働きたいという人が増えていきます。 他には、学校教育と同じで、すべての子供に『保育所に通う権利』を保障することを掲げている国があります。 旅先の記事、書籍紹介もしております!, 英才教育で有名なシュタイナー教育を家庭で取り入れる簡単な方法、やり方をまとめました。シュタイナー教育は学校では難しく、家庭で取り入れるしかないのです。それを徹底的に解説します!, 幼児期において非認知能力を高めることは、その子供の一生を左右するくらいに大切です!その非認知能力を親が家庭でできることを思いのままに書きなぐる!ぜひ参考にしてください。, モンテッソーリ教育を簡単に家庭で取り入れるたった一つの方法。モンテッソーリ教育は公教育で導入するのは困難。家庭でできるモンテッソーリ教育を1つに凝縮して紹介します!, ノルウェー幼児教育がすごい!日本との比較で見えてきたノルウェーのすごさと、日本の幼児教育の課題とは。教育改革国際シンポジウムに参加で得られた知見を書いていきます。, 子育て、育児中のママに贈る「イライラ・怒りに振り回されない本」から、アンガーマネジメントの紹介です。子供にイライラする原因と正体を知り、その対処法を解説しています!, 学校が休校、夏休みやGWといった長期休暇の過ごし方に困っていませんか?家庭での子どものとの過ごし方について、解決方法をいくつか提案しています。ぜひ参考にしてください!, 世界の幼児教育を一気にまとめました。有名なモンテッソーリ、シュタイナーの紹介もあります!家庭で子供に簡単にできる幼児教育方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!, 教育者マラグッツィの100の言葉。レッジョ・エミリア教育には、教育者のマラグッツィの100の言葉が詰まっている教育メソッド。ぜひ、家庭で母親が子供にできる幼児教育をお試しください!, 今後の韓国の未来がかかった国家プロジェクトともいえる施策になっていると思われます。, 「質の高い環境や教育を与えるにあたり、その妨げになっているものは?」というアンケート調査の結果, 「教育熱は高い」が「指導者の能力と人員が足りてない」という、ちぐはぐな問題が起きているんですね。, その金額と質が、本当に伴っているのか?というのが、国を挙げて問題点として指摘されつつあります。, ヨーロッパでは「自然に触れ合い、芸術に親しみ、子どもの育ちを親が支える」そんな教育が施されています。, なぜそのような問題が起こっているのかを分析してみると「保育士不足」にたどりつきます。, 「保育士不足」について考えてみると「保育士にあこがれを持てない、社会的地位が低い」ということが原因になって, 北欧や北米の幼児教育は、日本や韓国とは違った視点から幼児にアプローチをしています。, 一部それを知っている日本のママ達がこぞって世界の幼児教育(モンテッソーリやシュタイナーが代表的)を受けようと、あれこれ探し回る、ということになっています。. 人によって態度を変える人がいます。その人はわたしと話すときは適当に会話をすませたり、どこか小バカにしたような態度なのに、能力や地位のある人間や、容姿の美しい人間とは積極的に楽しそうに話 … 指導人数10000人以上の実績。 日本国内の保育現場にいる先生たちは、あまり日本と海外の保育を比較したことがない人の方が多いと思いますが、実は日本の保育は世界の中でもかなり独特。 もともと子どもを取り巻く生活環境は、その国や民族の文化や言語、地域、生活スタイル、教育制度などがかなり密接に関わります。 そのため、日本から一歩出ると全く違う各国独自の保育が行われているわけです。 現在世界の保育は、主に「就学準備型保育」と「生活基盤型保育(ソーシャルペタゴジー)」の2種類に分類することができます。 … 幼保一元化が進まないのも、大人の利害関係が影響しているようにしか思えません。幼稚園関係者は、保育をどのように捉えているのでしょうか。また、「教育」を一斉に同じことをさせることと捉えているのでしょうか。幼保、どちらも子どもにとって最善を考えているのでしょうが、そこに大人の都合があるようにしか正直思えません。 保育士・ツアコン・講師の頑張らない生活. している姿を見ます。確かに5歳児まで保育していた保育士の資格で幼児の保育が出来なくなるというのはおかしなことですね。せっかく一元化を進めていても、なんだか意味がないように思いますし、やはり幼稚園教諭の方が立場が上なのか?と思ってしまいます。そんな同じ様な問題が韓国でも起きているようですが、資格の壁というのはそう簡単に解決できる問題ではなさそうですね。日本でも保育園と幼稚園の管轄している箇所が違うので指針よ教育要領をすり合わせる事自体も難しいのかもしれませんが、それでも同じ子どもを相手にしているわけなので、根本的な考え方は同じだと思います。韓国で問題になっている質の低下も、保育士という仕事をもっと重要視し、ドイツのように簡単に取得できないくらい保育士という仕事の地位を向上する必要があると思いますし、それは日本でも言えることだと思います。, 5歳児まで保育していた保育士の資格で幼児の保育が出来なくなるというのはおかしい話ですね。 “一元化どころか、3元化、5元化している”というところが保育と教育に対する考え方を私観的ではなく、客観的要素を踏まえた観点を持った人の関係性をつくることが必要だと思いました。保育士の免許でいうと、大学や短大などで学位をしっかりとれば、試験も受けずに卒業と同時に免許がもらえますが、保育者が質を持った保育を行うとなると実習の期間だけでは、圧倒的に、体験が足りないと思います。それも、認定こども園になれば、2つの免許があることが条件になり、呼び名も保育教諭ととなりますね。これについては、学校では、どのように伝えているのでしょうか。ドイツのように試験があったりすれば、確かに質の高い保育ができる保育者が存在するかもしれませんが、日本のように保育者不足と呼ばれる国では、とりあえず、免許をとらせ、なり手を増やすといった手段になってしまっているのでしょうか。, 今回私が知ることができた、博士号をもつ就学前教育専門家の人は、韓国の就学前施設の有様を本気で考えていました。いわゆる幼保一元は喫緊の課題のようです。しかし、日本と同じように、3~5歳児に対して子どもの家と幼稚園と二元化されている現状に対しては、すぐに対応できない問題もあるようです。ここ10年ほどでドラスティックな改革を進めてきたために、ついてこれない保育者による、乳幼児虐待の問題が韓国では深刻だということも聞きました。しかし、それでも国家のレベルを上げていくためには、改革に次ぐ改革が必要のようです。その中の問題が今回のブログで紹介された資格問題です。「3級資格を取得していることから、保育教師数の急速な増加が保育教師の質的レベルを低下させている直接的な要因」ということは頷けますね。無償になったら就学前施設の需要が鰻登りでしょうから保育教師不足解消のために「3級資格」ということなのでしょうね。「企業内のオリニジップの場合は4年制大学卒業者の比率が高い」とありましたが、私たちが訪問した企業内オリニジップの園長さんもインテリぽかったなと思いました。実際統括しているトップの方は御二方とも博士号の持ち主でした。, 認定こども園の目的は一元化なのに実は、3元化、5元化になってしまっている現状があるのですね。確かに幼保連携型や保育所型など、認定こども園の中にも数種類ありますね。同じ認定こども園でも各施設同じではなく、それぞれでその地域性などに合った専門性に特化することはわかるのですが、幼児クラスは保育士の資格だけではできないというのはおかしな話ですね。認定こども園が何を持って一元化するとしているのか、明確にして、取り組みにも反映させてほしいと思ってしまいます。また韓国では「保育教師数の急速な増加が保育教師の質的レベルを低下させている直接的な要因になっている」とありました。横浜市の待機児童解消ではないですが、少ないならば簡単に増やせるようにすればいいというのは間違ってると思いますし、この視点は子ども目線でないと思います。保育を何のために実施しているのか、第一優先は何なのかを忘れずに保育と向き合っていく必要性を感じました。, 幼保一元化については単純に一元化されていくのだなと思っていましたが「 実は一元化どころか、3元化、5元化になってしまっています。」ということを聞くとハッとさせられますね。一元化という壁の大きさを感じます。韓国でも同じような悩みというか現状がそこにあるのですね。また保育教師の質といった部分でも同じようなことが言えるのでしょうか。すこし気になるのが保育教師の2級資格と3級資格の違いです。どちらも普通に保育教師ができるとあるならば、「 通信制大学により資格取得が増加している」というのも納得してしまいます。そこに意識の差が生じ、「 保育教師の専門性を阻害する要因」となってしまうのでしょうか。質というとその園自体の問題でもあるような気がしますが、どうなのでしょうね。簡単に取れるから質が落ちるというのもわからなくはないですが、難しいところですね。, 規制緩和という言葉が浮かんできたのですが、表裏一体のようで、保育者を増やそうとすればどうしても当初の枠組みを緩めざるをえず、その枠組みというのが実は質を保つ上で非常に重要なものであったのだということを、こうした現状を目の当たりにして初めて知る、という結果を招いてしまうのは、それはやはりその改革の仕方、進め方に見通しがなかったということになってしまうのでしょうか。〝教育〟というものに携わることや携わる人の社会的な立場がもっと上がってもいいと思いますし、保育というものが国にとてつもなく大きな利益を与えるものであるという事実をもっと評価してもらいたいとも思います。足りないから増やす、補うといった付け焼刃の対策をして、では、もし足りてしまったら次は、多いから減らすといった安易な首切りへとなりはしないでしょうか。業界の全体を考え、将来を考えた上で丁寧な計画の進行が求められていて、素直にそういったことを真剣に考えておられる藤森先生のような方に意見を求めて計画は進められるべきではないかと思います。, 確かに数年前から保育士資格しか持っていない先生が幼稚園教諭の資格を取るために勉強 プロの視点から「教育・子育て」の記事を発信中。 日本で国際結婚率1位の国、韓国。韓国に結婚して移住するとなると、いつかは韓国で子育てをすることになる方もいますよね。出産は里帰りができるけど、保育園に預けるとなると現地で頼ることになります。では、韓国の保育園事情はどのようになっているのでしょうか。 韓国政府の世界貿易機関(WTO)発展途上国地位放棄発表が迫っている。政府は25日、対外経済長官会議を開き、こうした内容を公式発表する予定だ。 そのためには、今は新宿せいが保育園のベテランな先生方から沢山吸収したいと思っています。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, の幼児施設が誕生しました。その施設は幼保一元化ということで作られたのですが、実は一元化どころか、, 元化になってしまっています。その中で、とりあえず、保育所保育指針や、幼稚園教育要領、認定子ども園教育・保育要領の改訂において、より一層の整合性を持たせるということの中間報告がありました。幼保に気を使っていると、一元化には、まだまだ道のりは遠そうです。韓国では、着々と進めているようです。, 韓国の次の課題として、保育者養成があります。韓国では、それは、幼児教師養成機関の一元化ということで、幼稚園とオリニジップの教師養成と資格システムの統合です。日本でも、幼稚園教諭と保育士と二元化がされています。しかし、子ども園になると、今まで, 歳児まで保育していた保育士の資格では、幼児の保育は出来なくなります。なんだかおかしい気がします。, 現在、 韓国でも教師養成システムは二元化されているのです。それは、幼稚園教師の資格などの取得と保育教師の資格は取得制度が異なっているため、教師の専門性においても格差があるとみられています。幼稚園教師2級資格は、2~3年間の養成校や4年制大学及び教育大学院で設置されている幼児教育科を卒業した者が、在学中、専攻科目と全教職課程科目を履修した際、教育部長官から授与されます。, 年制に変わったということですが、大学に、何年制にするかどちらかを選ぶことが任されているそうです。これからは大学で年限を柔軟に変更して、個性を打ち出していく時代になると言われています。, 一方、保育教師2級資格は、専門学校あるいはそれと同格なレベルの学校において、保育関連科目を履修し卒業した者に、保健福祉部長官から授与されています。保育教師, 級資格取得者の学歴は、2~4年制大学卒業者が最も多く、その次に、単位銀行制(高校卒業した者が社会教育院や技術学園などで教育部が認定した科目を受けることによって履修単位に満たした場合、学士が取れる制度、評価認定を受けた単位を大学外で行われる多様な形態の学習スタイルを通し履修することで単位として認められる制度)と保育教師教育院の卒業者が多いそうです。また最近では、通信制大学により資格取得が増加しているようです。 特に、3級資格取得者の数が毎年, 万人に達し、保育教師の専門性を阻害する要因として問題になっているということです。また、保育教師が勤務するオリニジップの類型の多様さにより、資格取得の内容も様々になっている状況だそうです。国・公立オリニジップと法人で運営されるオリニジップの場合は専門学校卒業者の比率が、企業内のオリニジップの場合は4年制大学卒業者の比率が高いことから、保育教師の処遇問題と直結する課題になっているようです。. 保育士の待遇改善が進んでいます。この追い風を受けて今から保育士を目指す社会人や主婦の方は、仕事や家庭と両立できる勉強手段を選びたいですね。今回は、昼または夜2年の通学で保育士資格を取得できる日本児童教育専門学校の取材レポート(前編)です。 予備校で講師&学習アドバイザーをしている冒険者です。教育系ブロガーとして冒険者ブログを運営しています。, 今回は幼児教育についての記事で「韓国の幼児教育の現状」について記事を書いていきます。, 2020年2月20日に行われた教育改革国際シンポジウム「幼児教育・保育の国際比較」に参加してきました!その発表からわかった韓国の幼児教育の内容をまとめました。, このシンポジウムは文部科学省主催で行われ、OECD国際幼児教育・保育従事者調査2018年の結果報告の発表という形で行われました。, 新型コロナウィルスの影響により、調査報告をする予定だった「ムン・ムギョン氏」は実際にはこのシンポジウムには参加できませんでしたが、Skypeを利用しテレビ電話で報告をして頂きました。, ・韓国の幼児教育ってどんな感じ?・日本とはどんな違いがあるの?・韓国の学歴社会の実情は?, 【韓国の幼児教育】幼児の対象年齢:3~5歳施設:幼稚園管轄行政:教育部法的基盤:幼児教育法(2004年施行)カリキュラム:ヌリ過程(2012年以降)教員養成:4年制、3年制、2年生大学, ほぼ日本と同じ幼稚園のシステムです。カリキュラムの「ヌリ課程」についての詳細は後ほど解説します。, 【韓国の保育】幼児の対象年齢:0~5歳施設:保育施設(保育園)管轄行政:保健福祉部法的基盤:乳幼児保育法(1991年施行)カリキュラム:ヌリ過程(2012年以降)教員養成:4年制、2年生大学、また1年の職業訓練, このようになっています。いわゆる日本の「保育園」です。こちらもほぼ日本の保育園と変わりませんね。, ここでの最大の違いは「行政の管轄が教育部なのか保育福祉部なのか」ということにあるようです。, ただ、ほとんど日本と同じだということに気づくと思います。やっぱり同じ東アジアですから、考え方が似ているのですね。, 韓国は3歳児よりも2歳児の方が保育率が高いということです。これは、韓国の一般家庭が低年齢ほど教育機関、保育機関に子供を預けていることを意味します。, さすが教育大国の韓国!小さいうちから、そういった機関に子供を預けてしっかりと教育をしてもらっているのですね。, 教育大国の韓国ならではの、幼児教育に対する強みと弱みについても、調査報告がなされていました。, 【韓国の幼児教育の強み】・0~5歳児に対する幼児教育の重点助成を実行(GDPの1%)・乳幼児教育への保護者の期待が高い・質保証システム※園が監査を受けて審査に通ると助成金が出るシステム・参加型のアプローチが強化されている, 【韓国の幼児教育の弱み】・営利目的の事業者の比率が高い※保護者の教育熱が非常に高いため成り立っている・幼児教育や保育以外での活動が多い※塾に通う、習い事をするなど教育費が大きい・子どものモニタリングするデータが欠如, 「ヌリ」は「世の中」という意味の純ハングル語で、「ヌリ課程」は全人教育と創造性育成を二本柱とした幼保一体型カリキュラムです。2012年度に5歳児を対象に始められ、2013年以降は3~5歳児とその対象を広げ、全国の幼稚園とオリニジップで行われるようになりました。韓国の法的義務教育期間は、日本と同じく小・中学校の9年間ですが、3年間のヌリ課程が始まったことにより、実質的には12年間の義務教育が行われるようになったと言えるでしょう。, このように、韓国では国家的な幼児教育の施策として「ヌリ課程」というものを推し進めています。, 韓国は教育大国とも言われおり、世界的に見ても学力はトップクラスです。その中で推し進めるヌリ課程というのは、今後の韓国の未来がかかった国家プロジェクトともいえる施策になっていると思われます。, ビジョンとしては「子どもたちの幸せな成長に向けて、ともに行動する社会」を目指すという考えを示しました。, ヌリ課程実施に際して、保育施設の保育教師に対して一人あたり月額30000円以上の助成金を与える制度も整ってきています。, ここで、韓国の保育士の「質の高い環境や教育を与えるにあたり、その妨げになっているものは?」というアンケート調査の結果の発表がありました。, 質を上げるのに妨げになっている項目(園長)1位:教育に対する能力不足(36.6%)2位:有資格者の不足(31.5%)3位:屋内スペースの不足(27.8%), つまり園長は教育に対して保育士の能力不足や資格者の不足を感じていることがわかります。でも、韓国の保育士は「学士資格を持っている保育士の割合」が低いのが現状です。, 能力不足や資格者が不足している、というのは日本も同じ問題点を抱えています。「教育熱は高い」が「指導者の能力と人員が足りてない」という、ちぐはぐな問題が起きているんですね。, 質を上げるのに妨げになっている項目(保育士)1位:事務的な業務が多すぎる(37.0%)2位:財政支援や物的支援が不足している(32.8%)3位:クラスあたりの子どもの人数が多すぎる(28.4%), ちなみに、韓国の幼児教育は日本や世界との比較はどうか?これは、違う記事でまとめてありますので、ご興味がある方は、ぜひそちらもご覧ください!, ということです。保護者は、教育費については出し惜しみすることなく子供にお金をつぎ込みます。, しかし、その金額と質が、本当に伴っているのか?というのが、国を挙げて問題点として指摘されつつあります。, 特に幼児教育については、保育施設以外に塾に行って読み書きを学んでいる家庭が数多くあるのです。世界の幼児教育・保育からすると、本当に信じられないほどの教育への投資をしています。, ヨーロッパでは「自然に触れ合い、芸術に親しみ、子どもの育ちを親が支える」そんな教育が施されています。それなのに、韓国では読み書きや受験勉強、その戦争に勝ってこそ一人前、という個性つぶしの社会が生まれている気がしているのです。, 「僕は韓国が悪い」言いたいのではありませんが、社会という集団形成をするときにそういった心理が、今もなお残っていることに警鐘を鳴らしたいです。, 個人の尊重を奪われた子供たちに、学力で解決できる世の中が今後ずっとあり続けるのでしょうかね。, 今回、このシンポジウムに参加し韓国の幼児教育や保育の現状を聞いて考えた僕個人の感想を書いていきます。, 今でこそ、保育士の給与だの待遇だの、ちょっと前に話題になった「保育園落ちた、日本死ね」に代表されるような、待機児童問題はなんとなく下火になりました。, ただ、なぜそのような問題が起こっているのかを分析してみると「保育士不足」にたどりつきます。, しかし、もっと深堀して「保育士不足」について考えてみると「保育士にあこがれを持てない、社会的地位が低い」ということが原因になってるんです。, だから、給与を上げよう!という動きに日本がなったのです。しかし、その効果のほどはいかがなものでしょうか。, ましてや、日本と違うところは「日本よりさらにクレイジーに教育熱心」ということが挙げられるのです。教育は産業でありビジネスになるのが、韓国という国です。, ということですね。北欧や北米の幼児教育は、日本や韓国とは違った視点から幼児にアプローチをしています。, それゆえ、一部それを知っている日本のママ達がこぞって世界の幼児教育(モンテッソーリやシュタイナーが代表的)を受けようと、あれこれ探し回る、ということになっています。, 北欧、モンテッソーリ、シュタイナーの詳細は記事にまとめてありますので、そちらをご覧ください!, ※幼児教育の関連記事>>【ノルウェー幼児教育】世界が認める素晴らしい教育の理由と政策!>>【シュタイナー教育】英才教育を家庭で取り入れるやり方!>>【モンテッソーリ教育】おうちモンテを簡単に子供に実践する方法!, 今回の教育改革国際シンポジウム「幼児教育・保育の国際比較」に関して、韓国にスポットを当てて解説してきました。, 韓国の幼児教育の問題点①保育施設において有資格保育者が不足している(ほとんどが高卒)②保育者自身の能力が不足している③小学校へ移行する取り組みが不十分である④書類作成や事務的作業が多すぎて、現場の負担が大きい⑤営利活動の強い私立保育幼児教育機関が多い, 日本と韓国の問題点は類似するところが多いので、これが今回のシンポジウムでわかったことだと感じました。, 最後まで読んで頂きましてありがとうございました。他にも色々な幼児教育の記事を書いていますので、リンク先の記事で興味があれば、ぜひご覧ください!, 現役予備校講師&学習アドバイザー。